2010年5月のオープンなので、かれこれ10年以上も行けてなかった宿題店。ようやくの初訪問です。10年も行けてないなら、そもそも行く気ないだろうとは言わないで。旭郎山は、アンコつけ麺の増田家やバカ盛りのちばチャンを手掛けるマスミフードサービスの系列店。味噌ラーメンと二郎系メニューが売り・・・と聞いている。よそよそしい感じに書きました。本当、これほど情報が氾濫している時代においても百聞は一見に如かずで、つまり実際に足を運んでみたらいくつか長年の勘違いに気付かされた。まずはとにかく広い駐車場。昼前にもかかわらず10台以上停まっている。本当かよ?店内行列10名以上。そして店員さんの導線を十分に取った広い店内。イメージを遥かに超える大盛況。正直もっと細々やっているのかと思っていた。失礼しました。テーブル席が3基あり、家族連れが入れ替わり立ち替わりやってくる。客層はもちろん食いしん坊やラヲタもいるが、明らかに地元客が多い。

事前にメニューを調べて行きました。オープン当初は、旭川味噌ラーメン(旭)と二郎系メニュー(郎)の二枚看板というコンセプトだったはず。以前は券売機の左上は味噌だったが、今は二郎系のラーメンに入れ替わっている。つまり店の意向とは別に、味噌よりもちょっとだけ二郎系の方が人気があるっぽい。で、こちらこちらの情報を参考に、いいとこどりの味噌油そばを選択したってわけ。店のオペレーションはとりわけよいというわけでもなく、また客もファミレスの延長みたいな感覚なので、客の回転はあまりよくない。ボーっと待ちながら他の客の注文を聞いていると、極端に書けば9対1ぐらいの割合で二郎系メニューの注文の方が多い。それこそ家族連れの爺さんや、若夫婦の奥さんも二郎系のメニューを頼んでいる。味噌ラーメンを頼む客もいないわけではない。たまに味噌という掛け声が厨房に飛ぶ。実情は二郎系が人気の店になってました。(天邪鬼なので味噌も食べてみたい。またマスミフードサービスの歴史において、味噌ラーメンは重要なメニューでもあるため。その辺の話は味噌ラーメンを食べた時に書きます。)

前置きが長いが、ようやく二郎系の味噌油そば。コールは・・・ありません。いや正確にはあります。券売機にヤサイ・ニンニク・アブラ(いずれも無料)というボタンがあり、食券がコールの代わりになる。ありそうでなかった仕組み。ヤサイとアブラを頼みました。すごいぞ、アブラはミゾレの如くこれでもかと盛ってくれる。ヤサイは一部キャベツが多い場所があったが、基本的にはほぼモヤシ。豚がホロホロでメチャクチャうまい。スープは、油そばにしては多めの味噌スープ。なんと、説明どおり本当にマヨネーズが入っていた。これおもしろいなあ。味噌の塩っぱさにマイルドなマヨが合わさる感じ。ここにコールした多めのアブラが合流する展開。麺はツルモチ食感の太麺。あっ、いわゆる二郎系の麺ではない。二郎インスパ感というか亜流感はある。これはこれでうまい。そもそもでいえば味噌の油そばというのもレアなわけで、そういう意味ではオリジナリティーを確立していると言える。最後に書いておきたいのが卓調。とても充実しており、お気に入りのラー油と胡椒もあった。なんと醤油漬けニンニクがあり、コールでは回避できたのだが、誘惑に負けて大匙2杯投入しちゃった。最高に楽しい味変ライフを提供してくれた。
 

麺の量(2021年5月時点)

  小盛 並盛 中盛 大盛 特盛 メモ
味噌らーめん   150g   300g   並盛少なめ
濃厚らーめん   200g   300g    
醤油らーめん   200g 240g 280g   大盛少なめ
(郎)麺 200g 250g 300g 400g   小盛あり
(郎)油そば   250g 300g 400g    
(郎)つけ麺   250g 400g 500g 700g 麺量多め設定