やっぱりこちらにも足を運んでおきたい。食欲の秋ということで。同じことを考える同志はいるもので、12:00前にもかかわらず長蛇の列。これまで大久保店で見た行列の中で一番長かったかもしれない。ざっくり1時間待ちの長さ。待っている間はスマホをいじっていることが多いのだが、二郎好きの同志達をさりげなく観察するのもおもしろい。いつもながらほぼ男子、ほぼ学生。後ろはデジタルトランスフォーメーションについて熱く語る若いサラリーマン。一方、年の差のある男性二人組は、あっ、親子だ。こんなパターンもあったのか。私も将来息子とふたりで二郎に行ってみたい。女性がいないというわけではない。だいたい彼女さんだよね。あの娘達はどういう気持ちで来ているのか一度聞いてみたいと本気で思っている。人間観察をしている一方で、私自身も車道と歩道の両方から奇異の目で見られるプレーが合わせて繰り広げられている。行列待ちは退屈だが、上手に過ごして気分よく入店したいものである。行列待ちはおいしく食べるためのスパイスです。結構うまいこと言ったと思っている。

背後霊もソーシャルディスタンス。店内では間隔を空けて並びます。早々に店主の奥様から間隔を広げるよう指導あり。静まり返った店内。もう何度も足を運んでいるので、緊張感とか恐怖心はないかな。厨房で繰り広げられる店主と奥様のチームワークに見入る。卒のない動きは空気すら揺れない。あ~、もはや伝統芸能のような領域に到達しているのではないかとすら思ってしまう。店主を邪魔しない奥様の適切な助手っぷりが素晴らしい。どっしりと構えて麺を茹でる眉店主が格好いい。ちょっと危ないことをしている輩がいた。眉店主が向こうを向くたびに、こっそり無音カメラで厨房を撮影している。最近では眉店主も丸くなったようだが、以前は客とドンパチやっていたと噂で聞く。危ない危ない。本気で止めようかと思った。一瞬だけ店内に変な空気が流れる。

味噌がうまい。眉店主自慢の味噌だれは唐辛子の辛さが先行。そこまで辛くない。続けてジューシーなアブラが口の中に広がる。最後にガッツリと味噌が覆い被さって来る。ああ~、今日のスープうまいよ。コールは「ニンニク少なめ、アブラ」。大久保のヤサイはデフォルトでも結構多い。増したアブラと柔らかめのヤサイは序盤のお楽しみだ。丼の中から無理矢理引っ張り出した麺はデロデロ傾向。気持ち二郎平均より細めなのかな。このモチモチ麺を味噌と食べるのがたまらない。いや、そんなこと改めて言わなくても同志達はみんな知っている。少なめでコールしたのに少なくないニンニクと合わせれば、もう一段上のうまさにレベルアップする。結局ニンニクはしっかり全部食べちゃったもんね。最後にこれも書いておきたい。この日の豚は全体的に小振りだった。ただ、その枚数が多く、ヤサイを食べる度に豚が現れた。しかもとてもホロホロで柔らかい。このパターンは珍しかった。同じロットに麺少なめが複数いたので麺量は多かったのだが、汗かきながらペロリと完食してしまった。

 




ラーメン二郎 京成大久保店
047-472-5559
千葉県船橋市三山2-1-11
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