ワクワクしている。どこから書こう。野方駅下車。眼下に見える環七を北上する。ノープランで歩いて構わない。黄色のド派手なビルを見過ごすわけがないから。ちなみに環七を南下すると野方ホープに辿り着いてしまうので注意。そう、今回訪問したホープ軒は、"直系"ホープ軒@千駄ヶ谷の支店という位置付け。2019年に古川橋(白金高輪&三田エリア)より野方に移転してきた。"亜流"である野方ホープとのバッティングはドラマチック。歴史的、そして政治的な背景もあるのでウンチクをまだまだ語れるのだが、とりあえず24時間営業というのがありがたい。今日はランチタイムの訪問だが、次回は朝ラーや呑み〆で使わせてもらいますよ。
さて、ワクワクが止まらない。店の前で最初に目に入ったのが提灯。上の方に浮遊する豚さんがいる。これ漫画家の横山泰三先生が書いた、今でいうイメージキャラクターだったりする。昭和世代はわかると思うのだが、横山先生の代表作であるプーサンのタッチを感じさせてくれる。昭和55年に書いてもらったとのこと(Wikipediaより)。ウンチクが長い、実食へ向けてスピードアップします。券売機は千駄ヶ谷の本店と同様に英語表記あり。腹が減っていたので大盛を選択したが、一瞬、+150円が少し高いなと感じる。
今日の記事は長くなりそうだ。環七沿い、ガラス戸フルオープン、カウンターだけの席。昭和世代が大好きな光景がデジャブ。目の前がスープの寸胴という良い席に座ることができた。スープの寸胴から平ザルで背脂を取り出し、雪平鍋にチャッチャと叩いているんだよね。これ、背脂チャッチャ系の源流の一端。ホープ軒はスープの出汁感を増すために、背脂チャッチャする。イメージとしては背脂叩きという言葉のニュアンスに近かった。
前置き長くて申し訳ない。ようやくの着丼に萌える。写真から伝わるか伝わらないかわからないが、丼が洗面器のごとくデカい。最近よくある花瓶のようなスープ節約丼とは大違い。スープが並々と入っている。潔いなあ。この時点で大盛+150円の疑問が解決。いざ目の当たりにした背脂チャッチャは、ビジュアルほどアブラギッシュではない。意外にも風味とか食感のよさとしても機能していた。さて豚、いやチャーシューだ。大ぶりのものが3枚も入っている。二郎ほどではないが5mm~1cmくらいの厚みあり。強めに巻かれ、身はパサパサ傾向、脂身ジューシー。昭和感のあるチャーシュー。ホープ軒といえばネギ取り放題だ。これこれ。学生の頃は食べ切れないほど入れていたが、今日は適量を紳士的に盛る。我ながら大人になったものだ。満を持して麺を持ち上げる。中太のストレート麺。まっすぐなことこの上ない。するする入るのだが、丼の大きさに比例して麺量もかなり多い。1回飽きて、その後に飽きることに飽きるくらい多い。今日はマイルールを破っておろしニンニクで味変。体に染みる。う~ん、うまい。昭和うまい。ちなみに豆板醤も試しました。はい、休みの日の昼下がり、環七沿いのラーメン屋さんで過ごすひとときでした。
ラーメンの店 ホープ軒 環七丸山店
03-6672-3485
東京都中野区野方4-22-4
https://tabelog.com/tokyo/A1321/A132104/13237495/