朝ラー族にとって、休みの日の朝といえば朝ラーだよね。もはや説明する必要のない僕らの常識。最近、休みの日の朝は濃麺海月さんをチェックしろという新常識がある。つまり、海月の不定期朝営業がおもしろい。通常の昼夜営業とは別に、たとえば長期休業前など突発的に限定メニューで朝営業する。とはいえ言うのは簡単、気付かずに見逃してしまったり、気付いても時間が合わなかったりする。この日は、起き掛けにたまたま開いたtwitterで、数時間後の朝営業の情報をゲット。(※6月15日(月)~19日(金)までお休み)(※18日(木)昼臨時営業)

いつも行列ができている。杉田家の帰りに通っても行列、二郎の帰りも行列。もちろん今朝も既に15人以上の行列ができている。いまさらではあるのだが、店主の北村さんは、あらき竈の番人の荒木さんを師匠に持ち、まるは@京成大久保の店長を経て独立。荒木さんは麺屋武蔵出身なので、武蔵の孫弟子でもある。言われてみれば、遠くの方に武蔵が見える。で、本当に書きたいのはここからで、海月の限定は、変わったメニューや変わった食材を使った所謂限定ではなく、レギュラーメニューの色違いのようなメニューを当たり前のように作り出す。ただしそのバリエーションの幅がとても広い。そして当たり前のようにうまい。本当、魔法のような一杯。

すごい。最初のひとくちでいろいろな刺激が入って来る。ストレートの中太麺がうまい。とにかく真っすぐで、するする入る。その麺には、しっかりと濃厚な鶏白湯が絡みついてくる。やっぱり海月といえば鶏白湯であることを再認識。一瞬、いや二瞬ぐらい遅れて、魚介の香りが残る。これは煮干し油と魚介塩ダレの両方だろう。これらの素材、濃厚鶏白湯・煮干し油・魚介塩ダレはtwitterで予告されているのだが、実際に食べると想像を超える大作になっている。しかもあくまでも海月の延長線上で。この時に思ったのが「これは本当に魔法だな」と。芸が細かいというか、とても器用というか。トッピングもおもしろかった。胡椒が振りかけられた揚げ玉。これは何だ、スパイシー玉とでも呼べばよいのか。邪魔しないスパイシーさで、カリカリの食感がいい。特におもしろかったのがネギ。ネギだけでなく、大葉で時々強めの香りを置く。ネギの下には刻みタマネギが潜み、要所要所で辛みを効かせる3層構造になっている。混ぜると何が飛び出すかわかないので楽しい。ねっ、芸が細かいでしょ。300gでもペロリと完食してしまった、朝から。

 

 


 

濃麺 海月
千葉県千葉市中央区要町1-4

https://tabelog.com/chiba/A1201/A120101/12033982/

 

 

「アブラブ(油そば好き集まれ!)」

 

千葉県千葉市中央区要町1-4