マムシの居ぬ間に遍路 その14:作戦ミス | 男は独り道を行く

男は独り道を行く

誰も旅の途中

道の駅「天空の郷さんさん」から遍路道へ戻る。
記憶ではここから先が結構しんどい。
遍路道から33号線へ。
それをただひたすら歩くことになる。
緩やかな上りやし、
アスファルトやし、
車の通行量がそれなりにあって空気は悪いし、
太陽を遮るものは無いし、
人にも会わんし、
真夏なら乾物になりそうである。
なんぼか歩いたところで振り返ると、
こんな看板。
大阪人の俺からすると自由軒といえば
「夫婦善哉」の作者である織田作之助が愛した
「名物カレー」
の自由軒である。
でもこれはラーメン屋。
遍路道からは外れているが、
四国ではわりと有名なチェーン店とのこと。
「豚太郎」は行ったことがあるので、
ここも機会を見つけて行ってみたい店である。
桃李庵への入口となる場所。
桃李庵に泊まるならこの道を入る必要がある。
が、そうでない場合でこだわりが無いなら真っ直ぐでOK。
どうせ出るところは同じやし、
単に遠回りになる地道やから。
地図には入るようになっている。
俺は当然入ったが。
そしたらまた
こんなんよ。
木々に手を引っ掛けてしまい、少し切れて出血。
今回こんなん大杉!
登った地道を下って33号線へ。
少し歩くと休憩出来る場所があるのは知っている。
12時12分、
ここ、皿ヶ嶺登山休憩所である。
ここで休まな三坂峠を超えるまで休む場所が無い。
確か以前はこの付近に自動販売機があったような。
でも見当たらす。
とりあえずパン工房で買った
「牛すじ煮込トマトカレーパン」
を食う。
これもトマト塩パン同様、
パン生地にトマト。
トマトの風味。
が、この食事が重大なミス!
残りのドリンクを飲み干してしまった。
そら、カレーパンなんか食ったら喉乾くわな。
過去の記憶をほじくり返すも、
この先の三坂峠入口までに自動販売機は無い。
かなりヤバいことになった。
どっかに自動販売機が設置されていることを祈るしかない。
12時20分、
短い休憩を終えて出発。
15分程で
三坂遍路道保全道の入口付近。
ここからは道路を渡り峠となる。
とうとうドリンクを買えず。
最悪小便でも飲むか。
そこらへんの川の水より菌がおらんだけマシや。
そう思い諦めそうな時、
なんか見えた!
この道を渡らずにほんの50mほど進むと、
自動販売機発見!
そら遍路相手に限定しても売れるわな。
他に自動販売機はないからな。
とにかく助かった。
ドリンクを2本購入し、
12時45分、
三坂遍路道保全道へ。
なんかまたゴチャゴチャ書いてあるが、
行くしか無いのだ。
台風被害の場所が無ければ良いが。

(よこ・ω・づな)