泪橋を逆さに渡るために ~9 | 男は独り道を行く

男は独り道を行く

誰も旅の途中

御厨人窟(みくろど)の方へ上がるとすぐにそれはあった。

が、

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なぜか柵がある。

低いとはいえ、何じゃこりゃ。

昔は入れたよな?

いや、入ったし。

そうしているとK氏、N氏もやって来て同じことを言っている。

昨日K氏が鍵を開けてくれるだのと言っていたのはこれか。

K氏も何のこっちゃわからなかったらしい。

ここで納経が出来るのを前回も、前々回も知らなかった。

今回は逃さずに納経。

そしての納経所の方に聞いてみた。

すると、落石がひどくなったので立ち入り禁止となったとのこと。

それもわりと最近(この日は平成28年11月3日)で1年も経っていないらしい。

昔、

「お寺は逃げない」

と言われたことがある。

が、やはりどこでも行ける時に行っとかなアカンわ。

有料にしてヘルメットを貸し出して入れたらどうかと聞くと、

団体さん用に山ほどヘルメットを用意する必要が出るから無理とのこと。

それでも柵を乗り越えて入る人はいるようだ。

若き日の弘法大師が修行した場所だから入ってみたいという気持ちもわかる。

なので、OKとは決して言わないが、入る人は自己責任とのこと。

見かけたら当然注意はされるはずやが。

一度でいいから直接「だるま朝日」を見たかったな。

 

24番最御崎寺に向かう。

すると前を歩く人。

昨日スーパーフェニックスで出会った方でした。

一緒に最御崎寺へ。

上り口に

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観音窟(かんのんくつ)と呼ばれるものがある。

実はこれ、

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上り口、つまり、手前にあるのに「最御崎寺奥之院」とのこと。

これも以前見逃していた。

元は別の場所にあったものがここに移設されたか何かという話だった。

 

お参りを済ませた。

そして参道を行く。

つもりやったが、

ここまで来たらもったいない!

こんな所、この先の人生でもそうそう来られるものではない。

ましてや徒歩で。

室戸の先の、中岡慎太郎像を見に行こうと考えた。

そう告げて、逆戻りして室戸の先まで行くことにした。

 

(よこ・ω・づな)