空海の超獣チェーン11 ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル | 男は独り道を行く

男は独り道を行く

誰も旅の途中

山を下り始めたのは11時45分頃。
少し、ほんの少し進むと道が分かれる。
遍路石の指示は山を登る方向。
ここ以上の標高に行くわけやから、これが地図の道。
これが先に示した2のルート。

もう一方は下る道。
下る道の少し先に看板が見える。
これが3のルート

どちらを行くか迷う。
看板を見に行く。
すると、午後2時以降は立ち入らないようにとの警告文とも読める注意。
またまた、ハッタリかましてくれて。
そう思った。
時間がまだ早いので、3ルートを行くことにした。
このルートが先達から教えてもらったルート。
訳があって地図には載せていないと聞いている。
距離も少しだけ長くなる。

この道、自然が多く残されてる。
歩いていてすごく気持ちが良い。
ってことは、
アレですやん。

“ 整備がまだ行き届いていない ”

そう、少し進むといきなりバンクのついた場所。
ロープがかけられており、命綱代わりに、つかみながら進むようだ。
そしてそのロープ、結構ゆるい。

後ろを振り返るとB女子もこちらに来ている。
S女子は昨日同じ宿やったし、一緒に先達の話を聞いていたからこの道は知っている。
はたしてB女子は知ってこちらのルートを選んだのだろうか?
それとも、俺が行った方向についてきたのだろうか?
初めての歩き遍路っぽいし、少し気になるところ。

この先、かなり良い道が続く。
道が細かったりはするが、足にはやさしい。
メチャメチャキツイ下りとか、登りは無い。
しかし、ロープではなく、チェーンを張っている場所も出てきた。
確かに、
こりゃ地図には載せられんわ。
歩けない上、どんくさい人がこの道を通ると落ちる。
ヘタすりゃ死ぬわ。
何年かかけて整備する必要があると思う。

結構長く続いた気持ちの良い道もおわり、今度は下りが始まる。
これがまたしんどいし怖い。
登ったら下らなアカン。
ま、しゃ~ないか。
と思いながら、
右ひざに痛みを感じながら歩く。
まだ土の道なのが救いである。
下り始めて、やはりロープが張ってある場所がある。
極力ロープやチェーンはつかんで歩くようにする。
が、

転けた。

ロープがフニャフニャで役目を果たしていなかった。
ツルッと滑って、後ろへの転倒を避けようとして前向きに転けた。
リュックのポケットに刺しておいた、
もうちょっと歩いたら飲もうと思っていた未開封の
「い・ろ・は・す」
が転落した・・・。
軽いから適当な位置に止まったけど、もう少し重量があればアレかと。

((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

リュックがあるため前受身をとれたのが良かった。
リュックが無ければ逆にヤバかった。
きっと反射的に前回り受身をとってしまい、落ちたに違いない。
ありがとう柔道。
JUDOではなく、柔道。
今回も、バイク事故の時も、おかげで命拾いした。
13歳から腰痛とお友達になるきっかけにもなったんやけど。
そして「い・ろ・は・す」。
身代わり地蔵ならぬ、身代わりウォーターとでも言えばいいのか。

水を失った・・・。
見える位置に引っかかっているが、とりに行ける位置ではない。
持っている水は少ない。
この道があとどれくらい続くのかは知らない。
汗もかいているし、
それなりに水分を取りながら行かんとまた脚をつってしまうかもわからんぞ。

後ろを振り返ると、少し距離はあるものの、B女子が歩いている。
結構すごいわ。


(よこ・ω・づな)