検索ワードに
“トロント”
“仕事”
ってのがあったので、経験を少し語ってみようと思う。
あくまでも当時のものなので、現在は変わってることもあるかも知れん。
俺の場合はワーキングホリデー制度を利用してのもの。
住んでいたのはトロント。
ビザは入国時に6ヶ月期限付きのワークビザが発給される。
仕事を決めて行ったらアカン制度なんで、実質的には有効期限が少し少ない。
これは6ヶ月後に延長を申請すると、6ヶ月の延長が認められる。
最長で1年間合法的に働ける。
でも、これだけでは合法的には働くことが出来ない。
労働局へ行き、通称SINカードと呼ばれる
社会保険番号(Social Insurance Number)
を取得する必要がある。
当時は一度取得したら死ぬまで有効やったが、今は更新制らしい。
このカードは身分証明書になるので真っ先に取得が望ましい。
そして免許証。
これは日本の免許証をオンタリオ州の免許証に書き換えできる。
国際免許なんか取らずにこれの方がいい。
今は変わってるかも知れんので各自責任をもって調べるように。
これは海外生活では当たり前のことで、他人をあてにしてはいけない!
日本の感覚やと、比較的親日の国のカナダでさえ失敗する。
免許証があればもちろん身分証明書になる。
安い陸路(バス)でアメリカへ旅行に行く際もパスポートとこれでOK。
アメリカ大陸全土で有効やし。
仕事はJOB BANKで日本のハロワみたいに検索できる。
しかし現実的には日本用品の売ってる店の張り紙、
日本語新聞の求人広告が主と思う。
俺は最初は日本語新聞で旅行会社に入った。
せっかくの海外での就労機会、
日本人と日本語で関わるのが嫌になって辞めた。
次につなぎでジャパニーズレストラン。
まかないもあり、生活には困らないのが利点。
海が無いトロントでは魚は高級品。
まかないでサンマとか食べられたのは良かった。
ジャパレスは当然働いてるのも日本人ばかり。
それでも情報収集できるメリットがあった。
サマージョブとして、人力車の求人がある。
ユースホステルや図書館に張り紙されてる。
夏までにジャパレスを辞めて、人力車を引いた。
英語が全然やったが、わかってるふりをしてた。
でも色々聞くと、日本人の人力車は初めて見たと同僚達は言う。
カナダ人の若者と知り合いになったりのメリット。
柔道、空手など格闘技をやってた俺。
話のネタにすると、必ず軽くスパーリングをやろうと言い出す。
奴らの多くはボクシングくらいはかじってるみたいなことを言うてた。
ボクシングの視点では見えない、上段回し蹴りを決めまくってた。
そして飛び込みで職探し。
ダウンタウンで求人の張り紙を探し、片っ端から履歴書を配りまくった。
履歴書を配りまくる行為、実は良くないかも知れない。
人力車を引いてる時に、腹が減った。
トロント名物ホットドッグを食う。
そのスタンドではアジアンの女の子が働いてた。
声をかけると日本人。
人が欲しいらしい。
一緒に人力車を引いてた奴と2人、ボスに紹介してもらった。
しかし欠員は1人。
俺は空き待ち。
空きがでたら連絡するとのこと。
でも次の日、ボスの所に行った。
その次の日も。
そしたら明日の夜から来いと言って、採用してくれた。
この積極性が必要。
一番悪い場所で、一番良い場所に匹敵する売り上げをあげた。
大雑把な外人より少し丁寧な仕事をすればいいのだ。
本来チップ不要の仕事やが、俺はよくチップをもらってた。
1ドル50セントのホットドッグを売って、5ドルのチップとかもらったこともあった。
ま、偽金をつかまされたこともあったけど。
辞めるとき、ボスからボーナスをもらった。
いつしか俺のスタンドには日本人が集まり始めた。
あまりにも日本人が来るので、ボスにちょこっと叱られもしたが。www
俺はイエスマンではない。
なので、逆に北米に合ってたんと思う。
その証拠に日本では嫌われモン・・・。
トロントニアンクラブっていう、トロントに住む日本人の間では知られたホームページがある。
そこの掲示板に書き込みをしたことがあるが、管理人も俺のことを知っていた。
英語力はここで身に付いた。
わからんでも、わかってるふりして喋りまくった。
最初の頃は確実にメチャメチャやった。
学校はほとんど意味がない。
住居はカナダ人の家の地下室を借りて1人で住んでた。
大家やその友人とも遊びに行ったりもしてた。
ワーキングホリデー協会が無くなった現在。
無料、あるいは格安でわーホリ情報を得る場所はネットくらい。
知ってることはそれなりに書く。
カナダ限定で。
人力車やホットドッグスタンドで一緒やった日本人とは今も交流がある。
(よこ・ω・づな)