私は、かつての陸軍軍人や陸上自衛官に、ぜひお聞きしたい事がありました。
昭和45年(1970年)11月25日の「三島由紀夫 事件」についてです。
私がヒアリングしたお三方の意見です。
「三島事件なんて、とんでもない。
「自衛隊は武士じゃなくて公務員でしょぅ。
私がヒアリングしたお三方の意見です。
陸軍士官学校を出て実戦を経験した後、
陸上自衛隊に入隊された人のお話
「三島事件?
ダメダメ。あの人は視野が狭いでしょう。
軍事というのは、全体で考えなければいけないんです。
あの人は軍事も戦争もわかっていない。
総監を人質に取って、俺の言う事を聞かなきゃ総監殺すぞ。なんて、そんなの通らないですよ。
切腹したいなら一人で自宅でやってくれ。と言いたいです。
悲劇的な美学に自分で酔いしれているんです」
事件当時その場にいた
防衛大学校出身の自衛官のお話
「三島事件なんて、とんでもない。
みんなでヤジを飛ばしてました。
あの時、止めに入った隊員が三島由紀夫に刀で斬られています。
自衛隊というのは綱紀厳正で、遵法精神が徹底されているんです。
彼らの殺傷行為を、支持なんてするわけないでしょ。全く話になりません。
あれは小説を地で行ったんですよ。彼の愛国心には、違う音階を感じます。
人工的に作られた、彼の美学に彩られた歪んだ愛国心です。
当時、自衛官だった人達はみんな怒っていました。 旧陸軍から自衛隊に行った人も怒っていました」
陸軍士官学校を出て実戦を経験した後、
戦後は会社経営者になった人のお話
「自衛隊は武士じゃなくて公務員でしょぅ。
実戦で戦うなんて出来ないよ。
私は実際に戦場で殺り合っているからわかるんだよ。
その点、私は三島由紀夫は立派だと思う。
自衛隊が、そんなに三島由紀夫が許せないと言うなら、その場で三島由紀夫を殺せばいいじゃねぇか。自衛隊が本当に武士なら、その場で殺せよ」