新年あけましておめでとうございます。

お正月はいかがお過ごしですか?
美味しいおせちやお酒で幸せ気分でしょうか。

今日はそんなお正月のご馳走を食べてたりお酒を飲んだり
している中で頑張っている肝臓のお話です。

肝臓は「物言わぬ臓器」と言われるように、静かに体の中で地道に働いているんです。

肝臓の役割について・・・
肝臓には体に大切な4つの働きがあります。

1つ目は、栄養素の貯蔵と加工を行う機能です。
3大栄養素は肝臓が次のように処理しています。
 ・タンパク質
   ・・ 消化管で分解されたアミノ酸が肝臓に運ばれるます。
     再び肝臓でアミノ酸をつなげていき体にあったタンパク質に作り替えられるます。

 ・脂質
   ・・ 腸管で分解された脂肪酸とグリセリン脂質が肝臓に運ばれます。
      肝臓でコレステロールやリン脂質が作られ、
      それが血液中に運ばれエネルギーとして使われます。
      エネルギーとして使われなかった余りは、中性脂肪に再合成され貯蔵されます

 ・炭水化物
     ・・ ブドウ糖に分解され吸収されるますが、
           肝臓に運ばれたブドウ糖はグリコーゲンに作り変えられ貯蔵されます。
      そして必要な時に再びブドウ糖に変えられ
           血液中に放出されてエネルギー源になります。

2つ目は有害物質の解毒の機能です。
   体の老廃物や、体外から取り入れた有害物質を分解
      毒物を無毒化して尿や胆汁と共に体外に排出します。
   例えば、お酒を飲んだ時は、アルコールの分解をします。
   アルコールの中間代謝物質であるアセトアルデヒドを
      最終的には炭酸ガスと水にまで分解します。
   肝臓で処理するためには、それなりの時間がかかるため
      飲み過ぎると解毒に時間がかかります。

3つ目は胆汁の産生です。
   胆汁は脂質の消化、吸収を助ける役目をします。   
   一度胆のうで蓄えられてから、十二指腸へ分泌されます。

4つ目は赤血球の分解機能です。
   赤血球中のヘモグロビンを分解し、新しい赤血球の材料となる鉄を作ります。
   同時に胆汁の原料となるビリルビンも生成します。

肝臓はこのように生きていくうえで、体に必要な栄養素を加工したり貯蔵したり
体に影響する物質の解毒をしたり、必要なホルモンを生成したりと
生命を維持するのに重要な役割をもっています。

でも余力のある臓器のため病気になっても自覚症状が現れにくい臓器です。
自覚症状が出た時にはかなり進行していることもあります。

頑張っている肝臓のことも考えて、肝臓をいたわった生活が大事ですね。