「みんなの党急伸」

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みんなの党(渡辺喜美代表)の支持率が共同通信の3、4日実施の世論調査で、前回3月調査から2倍強の9・6%に急伸した。衆参6議員のミニ政党ながら、400人超の民主党(支持率30・3%)の3分の1、200人弱の自民党(同18・0%)の半分の支持を得て支持率第3位。このままなら、二大政党いずれにも不満な浮動層が流れ込む「第三極」として夏の参院選の「台風の目」となるのは間違いない。

 「民主党による政権交代が失敗し、政治不信が噴き出した。自民党にも愛想が尽きた人たちが、支持に回っている」

 渡辺氏は民意をそう分析している。「自民党の混乱を誘い、結果的に民主党を喜ばせる偽装第三極と違い、真の第三極だ」とも述べ、二匹目のどじょうを狙う格好の与謝野馨元財務相らの新党構想をけん制し、“本家”のプライドを顕示する。

 昨夏の衆院選以降の世論調査を見ると、みんなの党の支持率は、鳩山内閣や民主党の支持率が下降線をたどるに連れ上昇。自民党支持率に大きな変化がないため、ここに来て「支持率第3党」として存在感を増した。

 「今の雰囲気だと、みんなの党から出馬すると浮動票が流れるので、大変厳しくなる」

 民主党の小沢一郎幹事長は2日の記者会見で、そう漏らした。党内の反発を抑え、夏の参院選で改選数2以上の選挙区に複数候補を擁立する方針を強行する小沢氏も、みんなの党の勢いには懸念を持たざるを得ない。

 3月28日の神奈川県逗子市議選では、みんなの党公認の2候補が1、2位の得票で当選。浅尾慶一郎政調会長の地元とはいえ、二大政党の公認候補の得票数をそれぞれ大きく上回り、永田町に波紋が広がっている。