『牛が消えた村で種を蒔く』
今日は、久しぶりに何冊の絵本を読んだだろう…。
福島県飯館村のお話。
お話…って…一言で言い表わせない、現在も進行形で続いている話。
一生懸命育ててきた乳牛達から絞った乳を畑に捨てなきゃいけない…。
何代もかけて育ててきた畑や田んぼの土を除染のために剥がされ、見るも無残な姿に変えられ…。それでも、また再び日本一美しい村にする為に、自分達は避難所から車で故郷に戻り、今はもう牛が消えた牧場に蕎麦の種を蒔いて草を刈る…。


私は知ってるよ。
除染作業を終えた土地がその後どうなったか…。

2年後、同じ場所を訪れて愕然とさせられた。
そこには、ソーラーパネルが設置されてた。

ふざけんな…。

溢れ出る涙と共に思わず出た言葉だった。

2年でこの有様…。
人間って、スゲー汚い。

窓も開けちゃいけない。外に出てもいけない。
でもさ…言う割に、警備員さんや警察の人たち普通の格好して普通に作業してんじゃんよ?

あの日、道に迷い、泣きながら帰った景色が再び目の前に広がった。
何の迷いもなく車から降りて深呼吸してやった。
そんな記憶がまざまざと思い出された。