報道によれば、23日に投開票された出直し大阪市長選では、投票者の10人に1人が何も書かない白票を投じたり、「×」といった候補者名以外の文字を書いたりしているとのこと。
 
 橋下徹市長は「無効投票の責任は対立候補を立てなかった側(他 党)の責任」と語っているが、一方「橋下氏に反省を迫る有権者の意思と重く受け止めるべきだ」と戒める意見もある。

こうした白票は、選挙に立候補する際に納付する供託金が没収される基準(得票率)を上回っている。

  投票総数49万8873票のうち、無効票は6万7506票(13・53%)で、うち白票は橋下氏に次ぐ4万5098票(9・04%)。次点候補の得票より2万票以上も多い。

 神戸学院大法科大学院の上脇博之教授(憲法学)は「あえて投票所に行き無効票を投じるのは、有権者の強い意思表示だ」と指摘しています。


 選挙後、橋下氏は「大阪都構想が賛成されたとは思っていないが、設計図を作り、住民投票をする信任は十分得た」との認識を示すが、上脇教授は「白票という形で『NO』の意思表示を4万人がした意味は重い。強引に推し進めれば、さらなる支持率の低下を招きかねない」と話しています。

 今回の選挙に要した費用は約6億円。多額の貴重な税金を使った選挙に果たして大義はあるのでしょうか。

 今後の大阪市政、あるいは大阪市民の動向に注目していかなければなりません。