政治評論家:リチャード・クー氏の最新刊、
サププライム危機とグローバリゼーションの行方「日本経済を襲う二つの波」を昨日読んだところ、
表題のタイトルの評論がありましたので、抜粋してみます。
 
今福田首相が何もできないで苦しんでいるのも、「ねじれ国会」という政治の現実に加え、党内でも大きな勢力を持つ小泉軍団と、その小泉軍団の暴走を許したら、それこそ自民党は次の選挙で自滅することを警戒している人たちとの葛藤があるからだと思われる。
 近年、民主党は票を伸ばすために保守に向かった。自民党も地盤を取り戻すために保守に向かおうとしている。
 二大政党がどちらも保守を競い合っているのである。ところが、どちらの政党も保守としての正当性は高くない。自民党は小泉政権時代にそれまで保守本流といわれた人たちを全員、党から追放してしまったし、民主党は小沢党首が出現するまで全く逆の発想で動いていた人たちが大勢いるからだ。
 これが今の日本の政治を非常にわかりにくくしている原因である。
 これからは、政界再編の動きが激化するであろうが、小沢党首が民主党を自民党の右側にもってきたことの持つ意味を我々はもっと吟味しなければいけないだろう。

との内容です。

私達民主党の一部では、「中道保守」を目指すと、表現しておりますが、両党を見た時の皆様方に写る姿はどのようなものでしょうか。