論語の教えによりますと、
表題は中国の殷(いん)の湯王(とうおう)が洗面器に刻み、
毎日それを見て反省したと言われる有名な自戒の言葉です。

人間というものは、今日より明日、明日より更に次へと、
日に新たに、日々に新たにと、よりよい生活を望み、
追及するものです。
これがまさに人間の進歩向上の努力の原動力となります。

そして、
その理想を実現するために現在から未来へ創造していく源泉となるのが、
「智」の徳なのであると教えております。

さて、民主党の代表選、
8年ぶりの党員・サポーターを含む選挙戦となります。
もちろん、私たち民主党所属の地方議員にも投票権があります。

私のところにも、 小沢前幹事長の出馬で、
多くの批判の声と、反面支持の声の両方が、
電話やメールで届いておりますが、 
政権交代を目指し、先頭に立って主導してきた小沢前幹事長にすれば、
管政権は多方面の分野において、不満があることは事実です。

しかも、アドバイスや人事変更案の要望・意見も全く受け入れず、
さらには、排除の理論で世論を先導し、鳩山前総理の、進言も聞かない。 

こうした現状の中、
小沢前幹事長が自らの「政治と金の問題」を抱えながら出馬するとの判断は、
熟練の政治家の政治生命を賭けた結果であると予測します。

私自身も、なぜ次世代の議員を出馬させなかったのかとの想いがありますが、
残念ながら選挙に勝てなければ政策は実行できないとの判断によると思います。

菅総理と選挙を戦って勝てる候補の人選は当然、
小沢支持グループ内で協議されたと思います。

しかし、結論は小沢前幹事長、
まだまだ日本の政治は年功序列というよりも、
当選期数序列でしょうか。

片や菅総理、総理大臣になったとたんに、
身の回りの側近の意見しか耳に入れないとの批判があります。
そうしたことが、参議院選挙中の唐突な「消費税引き上げ」発言に
繋がったのかもしれません。

組織の長として広く深く意見を聞いていただき、
日本の長として言葉の重みを感じていただきたいものです。

いずれにしましても、
各候補が政権交代後の民主党政権の総括と将来計画を構築し、
国民の皆様方にお示しするいい機会であると考えます。

国民の生活に今一度目を向け、
真摯にかつ腰を据えて政権与党としての責任を果たしていただける方に、投票をしたいと考えております。

国民の生活を守り、国家を守れる政治家を、
選任することが民主党の組織人の役割であると
認識しなければなりません。

そして、結果がでれば一丸となって、
国難に素早く対応しなければなりません。

「日に新たに、日々新たに」前進すること、
もはや内部抗争での後退は許されない!