弓道を習っている人がいました。

男はは二本の矢を指に挟んで、的を狙っています。

すると師匠が言います。

師匠「初心者が二本も矢を持つなよ。

二本あることで安心して

一本目を打つときにいい加減になるだろ」

師匠「毎回一本しかないと思い込んでやれ」

男「師匠の前で打つのですからいい加減には打ちませんよ」

師匠「そういう気持ちは自分で認識していなくても、

無意識にはいってくるものだ。」

師匠「こういうことはあらゆることに通じる。一本だけ持って

的に向かえ。」

修行僧でも、一日の夕方にはあしたの朝があるから

朝には夕方に修行があるのだからと怠けの心が潜んでいる

ということには、なかなか気づかない。