品川区議会のホームページから、本会議や委員会の会議録を閲覧することができます。


先月の予算特別委員会の会議録のうち、私の質問を一部抜粋したものを掲載いたします。


2015年3月9日の衛生・産業です。


○横山委員 私は291ページの観光協会運営費補助、海外日本博出展、都市型観光プラン策定経費
について確認させていただきます。
まずは観光協会運営費補助からお伺いいたします。先ほど塚本委員から、品川区への外国人観光客の
増加についての質問がありましたが、東京都がまとめた平成24年度国別外国人旅行者行動特性調査に
おいて、行動に有効だった出発前の情報源について、全体で最も多かったのは、旅行先の観光当局のウ
エブサイトが28.4%、次いで親族・知人に聞くが25.9%、その他のインターネット全般
が24.3%でした。しながわ観光協会のウエブサイトには、日本語・英語・韓国語・中国語の翻訳対
応になっているかと思いますが、しながわカレンダーやWhat’s Newなどは変換がされず、日
本語表示になっており、バナーなどを含めると、トップページの半分ぐらいが外国語、半分は日本語の
ままといった印象がございます。しながわ観光協会のウエブサイトの外国語対応の充実についてお考え
をまずお聞かせください。

○米田商業・観光課長 特に平成21・22年度について、東京都のほうとも連携しながら、品川区
の観光のウェブサイトについては多言語化を進めて、現在4カ国語ということでやってございます。そ
の中で必要に応じて外国語の表記を増やしているというようなことではございますけれども、委員ご指
摘のように、外国の方が訪れる可能性の比較的少ないものについては、まだまだ多言語化対応ができて
いないというのが現状でございますので、この辺については、今後も見据え、引き続き強化を図ってま
いりたい。このように考えてございます。

○横山委員 墨田区ですとか中央区のページも拝見したのですけれども、やはりイベントカレンダー、
そしてWhat’s Newなどは英語対応、外国語対応がなされていましたので、ぜひ早急に進めて
いただけたらと思っております。
次に、VJ(ビジット・ジャパン)地方連携事業と海外日本博への出展事業について、台湾・韓国向
け「東京湾の水辺と産業観光を巡る新たな魅力発見・誘客事業」と「中国人旅行者需要喚起型広告宣伝
事業」、3つ目に、タイ・シンガポール・マレーシアからの誘客強化事業の実施状況と平成27年度の
事業内容を教えてください。2014年10月28日の区民委員会での都市型観光に関するご説明の中
で、マレーシアやインドネシアということで、これはムスリム旅行者の誘客強化事業ということで、国
でも初めて取り組んだと伺っておりますという記載があるのですけれども、品川区におけるムスリム旅
行者の誘客強化事業についても、ハラールの認証取得、ムスリム旅行者に配慮した食事や礼拝スペース
の確保など、受入れ環境整備も含めて区のお考えをお伺いいたします。

○米田商業・観光課長 平成26年度の実績ですが、3件行いまして、今ご指摘のありましたよう
に、1つは韓国とタイ、これを水辺と産業観光ということで、海外旅行エージェントやメディアを呼び
まして、販売促進用ツールを作成いたしました。来日人数が12人でございます。それから2点目で、
羽田便活用によるタイからの誘客強化事業ということでは、横浜や箱根等と連携いたしまして、やはり
エージェントやメディア、それから特筆すべきは現地のケーブルテレビを招きまして、実際に番組とし
て十数回流していただいた。その中で品川区が全回というわけではありませんけれども、一連の旅行の
中で十数回にわたる番組を作成していただいたということと、それから旅行事業者になりますが、現地
旅行博へ数日間出展したというような状況でございます。それから3点目が、今ご指摘のありました、
マレーシア・インドネシアからのムスリム旅行者誘客強化事業ということで、こちらは都内の台東区や
墨田区、それから神奈川県の横浜市・川崎市というようなところと連携いたしまして、実際に現地から
ムスリム旅行者を招いて、いろいろ感じたところもあります。実際に屋形船に乗ったときに、そういう
ムスリム旅行者に対して非常に積極的に考えておられた事業者については、以前はトルコからだったと
いうことで、そのときはそのときのまた感触を得たのだが、今回はまたマレーシア・インドネシア。人
によって、あるいは宗教の信仰の、それぞれお国柄や地域もあるのでしょうけれど、こちらが考えてい
るよりも、あまり礼拝などを厳密に考えておられないような人もいらっしゃいまして、そういうところ
では、いろいろいらっしゃっていただいて感じてみるということが非常に重要だなと考えたところでご
ざいます。この辺については東京都も今、ムスリム旅行者のおもてなしのガイドを出しておりますので、
引き続き、数は多くはないのですけれども、継続して取り組んでまいりたいと思います。
それから平成27年度に向けた取り組みなのですけれども、VJ(ビジット・ジャパン)地方連携事
業というのは、2つ以上の都道府県にまたがって自治体が手を挙げてあるいは旅行事業者が手を挙げて
というようなことなのですけれども、これはなかなか相手を見つけるというので、最近ちょっと、ほか
の自治体がなかなか一歩を踏み出さなくなってきたということで、今回苦慮しているところでございま
すが、その中でも平成27年度に1事業見つけまして、残念ながらムスリム関係ではないのですが、台
湾やタイの方々と、それから羽田と成田の両空港の近隣自治体が連携して、これは3県にまたがって実
際にいらしていただいて、それを現地の一連の情報誌としてまとめて現地で発表していただく。そのよ
うな形で、今、事業を計画しているところでございます。


○横山委員 今、平成27年度については、台湾・タイというところでしょうか、情報誌で発信して
いただけるということで、大変期待が持てるかと思います。ムスリムのほうについても東京都と連携し
ながら、引き続き屋形船の感触等も活かしながらよろしくお願いいたします。
あと、海外日本博への出展事業について、タイ・インドネシア・フィリピン・ベトナム・マレーシア
など、ビザ緩和を実施した国も検討されているかと思いますが、旅行代理店等と連携して実施されるの
かなと考えるのですけれども、出展予定国と、その選定根拠や方法を教えてください。展示会では、B
toBとBtoC、また日程によって両方のケースを扱う場合があるかと思いますが、タイの国際旅行
博覧会では、日本に来る旅行客の8割程度はこの博覧会でチケットを買って訪れているというお話もお
聞きします。こちら、BtoCの場合に、PRグッズに加えて、品川区の観光商品の即売につながるよ
うな粗品等の特典を、旅行代理店とともに検討してはいかがでしょうか。


○米田商業・観光課長 来年度の新規事業で海外日本博への出展でございますが、約1,300万人
ということで、訪日外国人が増えております。そういうようなことでは、今まで出ていっていなかった
のですけれども、代理店に出ていっていただくということはあったのですが、実際に自分たちで出てい
こうというようなことで考えております。その中で、やはり訪日外国人の多いアジアの地域、それから
今お話にありました東南アジアの地域というようなこと、それからあと、先ほどもありましたが、旅行
会社・エージェントなどがある程度パッケージをしてくれて、現地での商談会であるとか、実際に旅行
博に出展するというようなことで、できるだけ出展の手間を簡素化できるようなところというようなこ
とでは、昨年度は試しにベトナムのほうへ、短期間ではありましたが実際に行ってみて、ある程度、日
本に対する思いというものも感じたところでございます。こういったところを基軸に、あと別の、いわ
ゆるジャパン・フェスティバルというところではインドネシア等もやっておりますので、中国とか台湾
というようなところですと、いわゆる旅行会社が代わりに出展していただけるというようなところもあ
りますので、そういうものも見せつつ、1カ国か2カ国になろうかと思いますが、観光協会および区内
事業者とも連携して、出展のほうを図ってまいりたい。それでまた感じて勉強していきたいと、このよ
うに考えてございます。


○横山委員 まだ相手国は今検討中ということで、この辺のビザの緩和の地域ですとか、可能性があ
るところを探っていただければと思います。
最後に、都市型MICEおよび都市型観光の推進を図るために、国際会議の誘致やユニークベニュー
を検討してみてはいかがでしょうか。時間がないので、国立博物館ですとかロンドン自然史美術館など
が、ユニークベニューハンドブックでも紹介されているのですけれども、いろいろ課題はあると思いま
すが、課長のお考えをお聞かせください。


○米田商業・観光課長 例えば、SHIPがこれから開設します。その中で、なかなかすぐには結び
つかないと思いますが、そういうところから、あるいは先ほど来ありますように、いわゆるビッグサイ
ト、ああいうところからの誘客をきちんと図ってまいれるようにこれからも努力を続けていきたいと
思ってございます。


◆品川区議会 会議録 2015.03.09 予算特別委員会  より一部抜粋しました。

http://www.db-search.com/shinagawa/etsuran/h27-0309y5.pdf