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先月の予算特別委員会の会議録のうち、私の質問を一部抜粋したものを掲載いたします。


2015年3月5日の総務です。


○横山委員 私は、159ページのシティプロモーション推進経費、183ページの災害時応急物資
確保費の確認をさせていただきます。
まずはシティプロモーション推進経費について、お伺いいたします。平成27年1月20日の総務委
員会において、非常に活発な議論がありました。委員の意見を活かしながら進めていただいているかと
思います。シティプロモーション推進経費の事業概要には、全国的な人口減少傾向を受けて、長期的に
品川区においても人口減少が予想される中で、東京オリンピック・パラリンピック開催やリニア開通決
定などにより、品川区周辺エリアへの来訪者増加が見込まれるという好機を捉えて、品川区への来訪者
や定住希望者の増加につながるPR活動、イメージ戦略が必要となっている。そして、豊富な品川区の
地域資源を掘り起こし、魅力を発信することで、区民が地元品川区に対し誇りと愛着を深めるとともに、
来訪者の拡大を通じた定住人口の定着、増加を目的とするとあります。
最初に、品川区シティプロモーション戦略プランの骨子案について、現段階における状況を、四つの
点に整理して、お伺いいたします。
第1に、シティプロモーションの背景と課題について、品川区の特徴を踏まえて教えてください。
第2に、区内向け、区外向け、それぞれの目的と時期、そしてスケジュールの設定について、お聞か
せください。
第3に、戦略について。ターゲット設定やプロモーションコンセプトの考え方、また区民や区内の企
業、団体、NPOなどとの連携に関して教えてください。
第4に、施策と手法について。情報発信のツールなどを含めてご説明ください。

○荒井広報広聴課長 シティプロモーションについて、四つのお尋ねでございました。まず、品川区
がシティプロモーションに取り組んだ背景と課題についてでございますが、背景については、先ほど委
員のほうからもご指摘がありましたように、オリンピック・パラリンピックを控えているとか、そう
いったような時期を捉えて、品川区のPRをさらに進めたいという背景がございます。
また、品川区につきまして、区民以外の方にアンケート等を取らせていただいたところ、「品川とい
えば何を思い出しますか」という質問に対しては、品川ナンバーであるとか、品川駅であるとか、本来
のと言うとおかしいのですけれども、品川区のまちそのもののイメージがなかなか伝わり切れていない
のではないかといったことを、背景として感じていたところでございます。
そういった中で、品川区のまちの持つよさ、魅力というのをさらに周知したい、区外に向けて発信し
たいといったことが一つ。
それから、またオリンピック・パラリンピックをばねにして、品川区がより発展し続けるまち、活力
あるまちであり続けるために、シティプロモーションをやっていこうと考えたのが課題の二つ目でござ
います。
ご質問の二つ目でございますが、それぞれにおける目的とスケジュールというお尋ねだったと思いま
す。目的といいますか、シティプロモーションを展開していく主な相手先、対象といたしまして、区民
の方たち、それから区外の方たちというのがあるかと考えております。区外の方たちに対しましては、
品川区とはどんなところだろうということを気にしていただきたい、品川区とはどんなところだろう、
行ってみたい、さらに品川区とはどんなところだろう、住みたいというような、そういった段階を追っ
て、品川区に対する認知を深めていただけたらと考えているところでございます。
それに対しまして、区内の方たちが、そういった区外の方たちの反応を受けとめながら、さらに品川
区に対しての愛着を深めていただきたい、あるいは、さらに誇りを持っていただきたい、それからみず
からが品川区に対してのPRといいますか、アピールをしていただきたい、そういう発信人になってい
ただきたいというようなことを考えているところでございます。
それから、戦略プランの連携の状況でございますが、戦略プランにつきましては、先般、総務委員会
でも大変いろいろなご意見をいただいたところでございますので、年度内に方向性を確定していこうと
いうふうに考えているところでございます。内部的な検討を進めているところでございます。
それから、NPO等々の連携でございますが、いろいろこのシティプロモーションの活動を進めてい
く、事業を進めようとしていく中で、さまざまな立場の方のご意見を伺っているところでございます。
今後、戦略プランといいますか、方向性を確認した後で、区民の方たちとも、ぜひ連携をした事業を進
めていきたいと考えているところでございます。
また、手法についてでございますが、品川区はこれまでもいろいろな形でPR、発信をしてきたとこ
ろですが、特に区外の方たちに向けてのPR発信をどういうふうにしていくか、媒体について、さらに
検討を深めていきたいと考えているところでございます。

○横山委員 総務委員会でも、多くの委員から意見が出ておりましたが、現在ある地域資源や魅力を
掘り起こして発信するという視点のみでは、シティプロモーションとして少しもったいないと思います
が、いかがでしょうか。
伝統や歴史を守りながら、魅力を向上する、編集する中で、未来の品川区を見据えて変化させていっ
たり、新しい魅力を創造していくといった積極的な仕かけというものが必要不可欠だと、私は考えます。
まちの魅力は、時代の流れや人々の価値観によって変化していく部分もございます。2020年オリン
ピック・パラリンピックの後に、行ってみたい品川区、そして区外の方々に勧めたいと思うような品川
区であるために、また2027年のリニア開通時に、住み続けたい、住みたい品川区であるために、人
と人とが出会って、盛り上がりながらともに高め合っていけるまち品川区というような思いがあるかと
思うのですけれども、区民や区内の企業、団体、NPOなどと連携をして、5年、10年後の未来に向
けた新しい魅力を仕かけて、創造して、育てながら、区民もまちも共に高め合っていける、そんな品川
区の将来像を描いてみてはいかがでしょうか。
現在の魅力を発信して磨き続けると同時に、オリンピック・パラリンピックの後の人口減少社会にお
いて、品川区が活力あるまちであり続けるために、積極的な仕かけと、その仕組みや体制についても内
容を検討していただき、戦略プランを進めていただきたいと強く要望いたしますが、お考えをお聞かせ
ください。


○荒井広報広聴課長 新しい魅力の発掘、発見と、それからそれをさらに進めていく仕かけ、仕組み
のことについてのご提案、ご意見だったと受けとめました。新しい魅力の発見は、確かにそういうこと
が必要だと思っております。世論調査でも、住み続けたいと思われている方が9割以上いる中で、今あ
る資源と、さらに新しい資源がどんなものであるかということにつきましては、委員ご指摘のあるよう
な関係団体、あるいは新しく入ってくるNPOであるとか、団体の方々、新しい風の声を聞きながら、
仕組み、体制についても考えていきたいと思います。

○横山委員 シティプロモーションにおいて、計画、実行、評価、改善のPDCAサイクルを上手に
回転させていくことも、また重要かと思います。プランの進捗状況の共有ですとか、効果の検証と評価
に基づく見直しの体制について、教えてください。
それから、平成26年度内に特設ホームページを制作予定ということで、概要のほうに書いてあった
のですけれども、その内容を詳しく教えてください。
また、イベント等でPR活動を行うとありますが、参加予定のイベントの実施場所、区内なのか、区
外なのかというところと、周知パンフレットの内容、またパンフレット配布のほかにどのようなPR活
動を、平成27年度は予定していらっしゃいますでしょうか。
それから、仮称品川区シティプロモーション認定事業助成金、50万円掛ける4件、150万円掛け
る2件とありますが、こちらの内容についても、それぞれ教えてください。

○荒井広報広聴課長 4点のお尋ねだったかと思います。まずPDCAサイクルによる検証でござい
ます。それぞれシティプロモーションは、今これから始めるところなのですけれども、短期的、中期的、
長期的、どのスパンが一番適当なのかというところも含めて、検討しているところなのですけれども、
そういったところで、それぞれの折に触れて、目標が達成できたか検証してまいる所存でございます。
それから、2点目はPR活動についてのお尋ねでございます。イベント、パンフレット等については、
まだこれから平成27年度に具体的にどうやっていくかというのを検討していく予定でございます。
ホームページの内容でございますが、平成26年度末にホームページを作成する予定です。具体的な
内容までは決まっていないのですけれども、品川区の一つの視点からいろいろな区民の方の発想である
とか、区の事業であるとか、そういったものを、官民一体となりまして、そういった品川区をより高め
ていけるような活動事業について、一体的にご案内ができるようなホームページにしたいと考えている
ところでございます。
助成事業についてのお尋ねでございました。これは、先ほど少し申し上げました、区民の方たちがな
さっている品川区をPRするといいますか、品川区を盛り上げようとする事業につきまして、そういっ
たところに助成をしていくことを考えているところでございます。

○横山委員 いろいろ検討もしていただきながら、これからどんどん進めていただけると思うのです
けれども、いろいろな区内の方、区民の方、そして委員とかの意見を取り入れながら、目標設定、そし
て評価を見ていただいて、その都度いろいろ検討していただきながら、進めていっていただければと思
います。
次に、災害時応急物資確保費について、お聞きします。2015年3月14日から18日まで、第3
回国連防災世界会議が仙台市にて開催されます。期間中、本体会議とは別に多数開催されるパブリック
フォーラムでは、女性と防災テーマ館にて、防災減災に取り組む地域団体、NPO、自治体、国際機関
などにより、男女共同参画や多様性配慮をテーマとしたシンポジウムなども開催されます。
平成24年度修正の品川区地域防災計画改訂にあたっての主な特徴として、女性の視点が挙げられて
おります。品川区は、災害時における相互援助協定を締結している宮古市から、震災時の教訓や課題に
ついて情報提供をいただき、資料を精査してまとめたうえで、女性の視点についても改訂に反映してい
るかと思います。
課題として、避難所連絡会議の促進、必要支援物資の情報収集、安全な避難所生活環境の確保、対策
の方向性として、避難所運営での意見の取り入れ、備蓄品の確保、物資の調達、更衣室・授乳室・物干
し場などの部屋等の確保の記載がございますが、女性の防災リーダー養成や女性の視点での備蓄品の確保、そして物資の調達、トイレ・更衣室・授乳室・物干し場などの部屋等の確保について、現在の状況
を詳しくお伺いいたします。

○鈴木防災課長 ご質問いただきました防災対策、または備蓄等に関する女性の視点ということでご
ざいますが、一番大きなものは、やはり避難所の備蓄や体制につきましては、避難所連絡会議、避難所
ごとに地域の皆様が参加する会議の中でお話し合いをいただいて、ルールを決めたり、準備を進める中
で、女性の意見も入れていただくということがございます。
また、地域防災計画につきましては、女性枠ということで委員の方を任命してはおりませんが、さま
ざまな過去の教訓であったり、新しい知見を取り入れるというところで、女性の視点を漏らさないよう
にしております。
また、区で用意する備蓄に関しましても、防災課にも女性職員はおります、また地域の方からいろい
ろいただく意見、また区議会からいただく意見、そういうものも参考にしながら、具体的には、物品を
購入するだけではなくて、その配給に関してもやはり女性に対応できるような女性の配置だとか、そう
いう細かいところまでいろいろ配慮できるように協議をしているところでございます。

○横山委員 今、特に女性枠は設けていないというお話があったのですけれども、意見をお聞きする
ということは、すごく大切なことだと取り組んでいらっしゃったと思いますが、連絡会議の中で、やは
りリーダー的存在の方もすごく重要かと思います。被災者は不安を抱えられている中で、例えば生理用
品をいただきたいというようなことを、女性のリーダーの方がいらっしゃれば、心細くなくというか、
不安なくいただいたりできると思うのですけれども、配給の方法ですとか、リーダーの配置について、
もう少しお聞かせください。

○鈴木防災課長 具体的なところは、女性のリーダーは実際のアドバイザー研修等の養成でも入って
きていただいておりますし、現実の場所で、皆様でお話し合いをして役割分担をしていただくというこ
とで考えております。


◆品川区議会 会議録 2015.03.05 予算特別委員会  より一部抜粋しました。

http://www.db-search.com/shinagawa/etsuran/h27-0305y3.pdf