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先月の予算特別委員会の会議録のうち、私の質問を一部抜粋したものを掲載いたします。

2015年3月2日の補正予算です。


○横山委員 私は、39ページ、45ページのファミリーサポートセンター運営費ほか10事業の確
認をさせていただきたいと思います。
ファミリーサポートセンターの利用可能なサービスとして、保育施設等までの子どもの送迎、保育施
設等の保育開始前や終了後に子どもを預かること、学校の放課後やすまいるスクールの終了後に子ども
を預かること、子どもが病後などで登園または登校できない場合に預かること、冠婚葬祭、その他急用
の場合に子どもを預かること、習い事等の送迎などがあるかと思います。
平成25年度の平塚ファミリーサポートセンターの活動件数は2,775件、大井ファミリーサポー
トセンターは3,741件でございますが、平成26年度の現在把握されている活動件数は、それぞれ
何件程度でしょうか。
また、依頼範囲は、生後43日以上、概ね12歳までの子どもをもつ保護者の方としておりますが、
そのうち0歳、1歳、2歳の子どもをもつ保護者の利用実績がおわかりになりましたら、0歳、1
歳、2歳それぞれの子どもの年齢別では、何割ぐらいと捉えていらっしゃいますでしょうか。
品川区の在宅児数の割合は、0歳で78.7%、1歳で55.1%、2歳で49.7%でございます。
在宅で子どもを育てていらっしゃる保護者の方は大変多いかと思いますけれども、例えばほかの子ども
の保育園、上のお子さんですとか、そういったお子さんの保育園、幼稚園、学校行事の際や、お買い物
などの外出時、短時間就業時や、育児休暇中の能力向上ですとか職場復帰のための研修時など、0歳か
ら2歳のお子さんをもち、在宅育児をされている保護者の支援という位置づけにおいて、利用可能範囲
について少し検討してみてはいかがかと思うのですけれども、現在のファミリーサポートセンターの課
題と今後の可能性について、お考えをお聞かせください。

○伊﨑子育て支援課長 まず、ファミリーサポートセンターの実績でございます。平成27年1月末
現在でございますが、平塚ファミリーサポートセンターが2,641件で、大井ファミリーサポートセ
ンターが3,676件でございました。
このうち利用対象者が0歳から2歳の実績ということでございますが、申し訳ございませんが、年齢
別の実績はとってございませんで、ただ、利用事由を見ますと、保育所、幼稚園のお迎え、預かりとい
うところが一番多くなっておりますので、一定の数はいると捉えております。
現在の課題と今後のファミリーサポートセンターのあり方でございますけれども、課題といたしまし
ては、やはり依頼会員の方の登録が非常に増えておりますが、提供会員の方の登録が微増という形で推
移をしております。こういったサービスを提供していただく方の登録をいかに増やしていくかというこ
とが課題の1つと考えております。
また、将来像につきましては、先ほども議論の中でございましたが、このファミリーサポートセン
ターも保育緊急一時確保事業ということで、来年度から、子ども・子育て支援新制度の中の1つの事業
として位置づけられますので、そういった中で品川区としてどういうやり方がふさわしいかということ
を検討していく時期に来ていると考えております。


○横山委員 ただいま、現在の平成27年1月末時点での活動件数をお知らせいただきました。昨年
度に比べまして、1月末時点の数となりますので、少し微増しているのかなというふうに見受けられる
のですけれども、今、課題の中にございました提供兼依頼会員数、こちらが微増ということでおっ
しゃっているのですけれども、こちらの活動件数が少し増えていることに対しての現在の提供兼依頼会
員数と依頼会員数のバランスはどのようになっているのでしょうか。また、今後、新制度の中での位置
づけを新しく検討されるということなのですけれども、ファミリーサポートセンターの提供兼依頼会員
数を増やすこと、そういった周知ですとか、その辺についてはどのように強化されるのか、お考えをお
聞かせください。


○伊﨑子育て支援課長 まず、提供会員数と依頼会員数でございますが、合わせまして、平成26年
度は提供会員が2所合わせまして507人、依頼会員が、1月末現在でございますが3,506人、両
方の会員になっていらっしゃる方はそのうち47人となっております。
今の数字から見ましても、非常に提供会員の数が1桁違う状況でありますので、こういった方たちに
ついて、今現在、年3回ほどの募集をしまして、研修をして、会員登録をしていただいているのですけ
れども、そちらの周知の方法とか、あるいは募集の回数などは今後検討していく課題かなとは思ってお
ります。


○横山委員 今後また周知方法ですとか、募集の強化について、積極的にご検討していただければと
思います。
また、ほっと・サロンや児童センターでの親育ち支援事業、子育て交流サロン事業、保健センターで
のぷちマリン、みつまたっこくらぶ、たんぽぽクラスなどの親子のつどいなど、品川区ではさまざまな
在宅育児の支援を行っているかと思います。保育園、保育ママなどの保育施設の開設・拡充と同時に、
子どもの乳児期において在宅育児をする保護者に向けての在宅育児支援の拡充もまた重要かと考えます
が、今後の品川区における在宅育児の支援のあり方について、どのようにお考えでしょうか。
例えば、高齢者施設と子育て世代の保護者や子どもたちとの交流促進について、子どもたちにとって
は、高齢者と触れ合うことによって、実の祖父母と接する場合に似たような体験ができます。さらに精
神的な安らぎの場となったり、命のつながりや大切さ、そして伝承遊びやおもちゃづくりなどを通して
文化を学ぶことで、子どもたちへの情操教育が自然な形で行われる場としても期待ができます。高齢者
にとっては、社会的な役割を担うということによって、孤立化の防止や生きがいの場となります。保護
者にとっては、老いや死を考える機会となったり、また、子育てに余裕ができるなどの意義もあるかと
思います。現在の育児支援事業、各種交流事業、育児不安、悩み、気がかりなどを解消するための相談
事業などに加えて、品川区での子育てがより楽しく、子どもにとっても保護者にとっても有意義となる
ような機会を積極的に創出していただきたいと考えますが、今後の在宅育児の支援について、ご所見を
お伺いいたします。


○伊﨑子育て支援課長 委員ご指摘のとおり、在宅の子育て支援を充実していくことは、1つの大き
な課題でございます。女性のライフコースはさまざまでございますので、そういったそれぞれの生き方
に合わせまして、支援が必要なところには手を打っていくということは大事なことだと考えております。
今、ご例示なさいました高齢者との交流につきましても、今現在は児童センターではシルバーセン
ターとの交流ということで事業を進めております。来年度の話になりますが、また異世代の交流は拡充
していこうと考えております。


○横山委員 現在、シルバーセンターとの交流等は既に行っている部分があるのは存じておるのです
けれども、これから例えば品川区の特色として、在宅支援、在宅でぜひ品川区で子育てをしてみたいと
いう方を増やしていただけるような、そういった視点をもってさらに進めていっていただけたらと思い
ます。最後は要望で終わらせていただきます。


◆品川区議会 会議録 2015.03.02 予算特別委員会  より一部抜粋しました。

http://www.db-search.com/shinagawa/etsuran/h27-0302y1.pdf