松井代表が辞任の意向を示されました。
2010年に公認されて以降、松井(当時幹事長)代表の元で過ごした12年間でした。
昨日カンテレでもコメント紹介されましたが、時間の関係で(私がちんたらしゃべってしまったこともあり)編集されていたため最後まで伝えると、
「松井代表の辞任で勿論不安はあるものの、そんなことばかり言ってたら何より松井代表に対して不義理にもなる。これまで松井代表が先頭に立って示して頂いた維新スピリッツを胸に、維新一丸となって進む」
というのが本来のコメントの趣旨です。
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以下たぶん、すごい散文かつ長文になります。
単に松井代表への想いを長文で綴るだけの回です。あらかじめ。
超長文読みにくいと思います、先にごめんなさい。
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府立の施設に砂川厚生福祉センターという施設があります。急に何の話しやねん的なこと言いますけど。
府の職員一年目に研修に行き、大きな衝撃を受けました。
一般的な生活を送ることが困難な方々が入所されている施設であり、そこで一日職員として研修した次第です。
そこには一般の人が想像する「普通の生活を送る」ことが困難な人たちが、一生懸命職員さんらとともに生活を送っている姿がありました。
行政の役割とは何か。政治の役割とは。社会は、そこにもちゃんと光をあてているか。ご本人には、ご家族には、きちんとフォローが出来ているのか。
たった一日研修しただけで、生涯忘れぬ一日になりました。
7年後。
維新に入ったのち、松井代表が府議時代に、同僚府議メンバーを連れてその施設を度々視察していたことを知りました。
ともすれば、社会の中で放ったらかしにされかねない所に光をあてる。今起きている現実を見つめる。
複雑な政治判断の連続だからこそ、動機はシンプルであるべきなのかもしれない。
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一度、松井代表と車に同乗した時に言われた言葉も忘れられません。
「社会にはいろいろな人たちがいる。お前にはちゃんとその人たちの生活が見えてるか。」
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2度目の住民投票の最中、ずっと疑問に思っていたことを松井代表に近しい人に訊ねました。
「松井代表の行動の源は一体何ですか」
その方はしばらく考え、思い出した様に
「怒り、ですかね。不条理への。」
とだけ答えられました。
詳細についてご本人から聞いたわけではなく憶測ですが、
意味のない「政治のしがらみ」や、生産性もなく非建設的な議論や非常識なルールばかりの政治の裏で、苦しんでいる人、救われない人、しんどい人がいる。
都市を成長させるための戦略も、課題はあれど前向きで建設的な提案も、議会の・議員の・役所間の「面子」で潰されていく。
そんな政治・行政への「怒り」が松井代表を動かされてきたのか、あくまで推測ですが、そう感じました。
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維新は自主自立をその根幹に掲げています。
経済活動が出来る人間はしっかり元気に機嫌良く働いてもらう、そんな方々が機嫌良く納税いただける様な社会環境を作っていく。
後世に負担を先送りすることなく、責任をもって、今できる改革で財源を生み出す。
そして、どうしてもしんどい人、自分一人では戦えない人、光の当たらぬ場所にも、光りをあてる。
改革と成長と、その分配と。
松井代表の背中を見ながら、維新の打ち出す政策の根幹は持続可能な社会を創り出すこと、12年間変わらぬ信念を感じます。
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この12年の間で本当に色々なことがありました。
色々な現場も見てきました。
難病を抱えているものの社会的に認められておらず理解を得られぬまま頑張っている人
訪問介護事業をしているが定められていないサービスが常態化することで負担が増え事業継続もままならぬ人
産まれた時から重い障害を持ち入院しているが両親が迎えにこず、何年も病床に付している子供もいた。
自宅に放置され親が戻らぬまま命を閉じる子供も、いまなおいる。
社会で起きてる、ともすれば放ったらかしになる人々に向かい合う。常にその人たちを想う。
成長で財源を生み出して、そこに届けていく。
課題の根源は様々だが、豊かな行政サービスが増えることで、可処分所得が増えることで、解決できることも非常に多い。
そのためにも、納税者が機嫌良く働ける社会が必要
みつめるべき人は見えているか。住民目線になっているか。政治家はより社会の常識に近づくべき。
そのためにも「政治家の身を切る改革」はこれからも本党の真髄であるべき。
松井代表のメッセージは12年間変わらず、維新の向かうべきみちを示してくれました。
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そんな政治生活を過ごすうち、
二度目の住民投票の府議会討論の際にも触れましたが、私の頭の中にはいつも大阪市西区でおきた虐待(ネグレクト)事件が占める様になりました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大阪2児餓死事件
ネグレクト事件はいまなお発生しています。事案の背景ももちろん様々です。
虐待の連鎖や経済的困窮もあるでしょう。何か一つの魔法の杖で解決できるような課題でないことは承知の上。
ただ、もしこの先、確固たる成長する社会、経済のもと安定した税収を住民に届けることが出来れば。
一つでも多くの行政サービスを届けることが出来れば、その未来を変えることもできるかもしれない。
目下、虐待対応体制強化はもちろんのこと、長期的に安定した行政サービスを届ける社会を、より可処分所得の増える社会を築いていく責任が政治にはある。そう強く思います。
いまなお複雑な政治判断は続き、正直投げ出したくなることもあります。
しかし、親の帰りを待ち続け、命を閉じていった子供達のことを想うと、どんなしんどい想いも耐えられる。
動機はシンプルであるべきだと思う。
長い挑戦で嫌になることも多いが、たがために戦うか、常に立ち返り、強く進む。
そんなことを松井代表から学びました。
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政治家は使い捨てでいい、という言葉は橋下前代表の時代からよく言われてますが、私もやはりそう考えます。
住民の皆様に選択肢を示して、選挙で決した民意の元決断し実行する。住民目線でしがらみのない提案を続ける。
シンプルにそれが出来る政党であり続けることができれば、松井代表が示した維新の矜持を持ち続けることができれば、この党はこれからもきっとぶれずに進む。
次代に豊かな大阪を届けるため、次の世代に松井代表が示した「維新」を力強く引き継いでいくため、残された任期を日々全うしたいと、思います。