さて、今後の府議会の展開について予想してみます。

ちなみにこちらが堺市議会に上程された大阪会議修正案

堺市議会上程 リンク下部

そしてこちらが大阪府議会に上程された同様のもの


大阪府議会上程


8条5項が問題になっている「議題の選定、提案、協議順位」です。

大阪府議会に提案されたものは含まれているにも関わらず、堺市議会に上程されたものからは削除されてます。

これがたまたま大阪府議会臨時会と堺市議会の上程日と重なったため、混乱をきたしたのでしょう。

そもそもこの程度が調整できていないようで、どのように自治体間の複雑な重複事業について調整できるのか不思議で仕方がありませんが、それはさておき、今後の動きについて予想してみます。


大阪府議会に上程された大阪会議の修正案は、知事の自治権侵害を根拠に否定されました。

(大阪会議の議題選定と協議などを全参加者の過半数で決めてしまえば、たとえば都道府県の事業について政令市に有利な判断を行える可能性が発生する、というものです。)


府議会臨時会の最終日9月2日、知事の再議に対する自民党府連の質問で、自民党府連はしきりに「修正すべきはどこか、議題の選定などか。会期や公開の取り扱いは再議の対象ではないのか」という質問をしています。


すなわち、次の大阪府議会9月定例会(9月29日開会)では恐らく、「議題の提案、協議順位など」を省いた大阪会議の修正案を提案してくるつもりでしょう。(先の堺市議会に上程されている案)


そうであれば堺市議会に上程されているものと同様となり、知事の自治権侵害にもあたらない、知事の再議発議は不可となり大阪会議の修正が成立するだろうとの見解でしょう。


これに対し知事の答弁は会期の決定なども自治権侵害に含まれる、という含みのある答弁でした。ここは小西副知事はじめ松井知事執行部体制のさすがの対応です。