ばたばたでご報告遅れました。
7月22日から25日までインテックス大阪で開催されていた下水道展2014に行ってきました。
下水道といっても普段生活しているときに意識することはないかもしれません。
しかし、私たちの生活を快適に暮らしやすくしてくれている縁の下の力持ちです。
下水道は高度経済成長期に一気に布設が広がり、耐震免震不足、設備の寿命が迫っていたり、今後わたしたちが真剣に考えないとならない、本当に大切な社会インフラです。
これだけ狭隘な土地にこれだけの人間が暮らしていて、街が、社会が清潔に快適に進んでいるのも、汚水や雨水を効率的に処理しているからです。
国交省調べによると、下水道工事(管渠やポンプ場、処理場含む)の国内の自治体が発注している工事年間予算は「1兆2千億円/年」です。
毎年1兆2千億円の税金を投じながら日本の下水道運営はなされています。
効率的・効果的、そしてこれからの社会を考えた下水道のあり方を政治や行政が先導して取り組んでいかなければなりません。
下水道工事の技術も年々進歩しています。
道路に埋設されている管渠の工事、道路に交通規制しながら工事している現場なんか、みなさんご覧になったこともあるかと思います。
道路を開削(埋まっているものを掘り上げて)工事している現場もありますが、最近では開削せずに既設管を布設したまま、その内部に耐水耐震性の素材を巻きながら施工するSPR工法などもあります。
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専用の機械が素材を巻きながら菅の中を進んでいきます。
さらに、この素材に特殊な素材を組み入れることで、下水道の「熱」を利用した冷暖房などエコな取り組みもどんどん進んでいます。
マンホールも最近はデザイン性抜群なものがあります。
スマートフォンのアプリなんかで、このマンホールを撮影するとイベントが起きたりする新たな取り組みもあります。
おしゃれですね・・
ここでは書きたりないほどのたくさんの技術が次の時代を支えるため今日も日夜戦っています。
効率的・効果的な維持管理を施していかねば、これからの異常気象や人口動態などにも対応しきれません。
これからの維持管理を考えれば私たちの税金は莫大な額が投じられることになります。
長期的視点で効率的効果的な施工はどのようなものなのか、どうか少しだけ地下に潜って社会を支えている「縁の下の力持ち」にも興味をもってあげてください。
この社会インフラについてはしっかり効果的な技術を提案できるように勉強していきます。