淀川区看護専門学校の戴帽式に寄せて頂きました。
毎年参加させてもらってますが、いつ見ても感動します。
ナースキャップを実際に戴帽する式典は全国的にも少なくなってきていると聞いたことがありますが、淀川区では消灯し、ナイチンゲールの灯火を一人一人が灯火していきます。
大変素晴らしい式典です。
これをもって皆さん実習の現場に出られるわけですが、看護、介護、医療の分野に携わる方々の貴重さを改めて感じる日々です。
祝辞でも述べましたが、日本の75歳以上人口は2030年にも2200万人、人口の20%程度に達します。
戦後は8割の方が自宅で息を引き取られていたのに、いまは8割の方が病院で息を引き取られるそうです。
医療の現場は専門化、そして多忙化でパンク状態になります。
地域包括ケアは国の打ち出している方針ですが、地域全体が病院となって、地域で介護、医療を施していくという発想です。
今後は地域の主体となるこういった人材を重点的に育んでいかなければ将来の地域行政は崩壊してしまいます。
昨日決意新たに出発された52名の方が、いつか淀川区で地域医療の主体となられることを願うばかりです。