2012年は松井知事、橋下市長体制の一年目でした。




府市の統合協議が本格的にスタートし、大阪都構想実現に向けて府市統合本部を設けて議論がはじまりました。




2月の定例会では新大阪新都心として議会での質問にのぞみました。




淀川区は税収も市内3位、企業も多く、かつインフラ整備も整っているため住みやすい街です。




新大阪駅周辺の西中島や宮原などのように都市部もあれば、十三のように人情味あふれる街並なども混在する素晴らしい街です。




新幹線と基幹道路が通る「国土軸」と南北に長い大阪の南北軸との交点に位置し、大阪インフラの起点でもあります。




区画整理は進んだものの、大阪の都市ビジョンに入ってこなかったのか、梅田や阿倍野に比べて開発が十分になされていません。




人口は12平方キロに18万人が居住する市街地であります。




阪急十三駅は京都線神戸線宝塚線千里方面も含めて全線が停車する基幹駅です。




十三と新大阪をつなぐ新大阪十三線。さらに将来的には新大阪に乗り入れるリニア。




この町の、とてつもないポテンシャルを生かすことが大阪の起爆剤になりうると強く確信します。




この町に資源を集中して投資することで大阪関西をもうひとつ大きく成長させることが可能になります。






春からは都市住宅部の政調役員という大役を頂戴し、港湾改革・発達障害対策・まちづくりと多くを学ぶ機会を頂きました。




夏以降は国政へ向かう動きが加速し、いかに維新の政策を訴えていくかを戦略的に考えていくことになりました。




自分たちの選挙区以外の有権者の方々に、維新の考える地方分権。構造改革、自由と自己責任、自立する国家のビジョンをいかに訴えていくか、大変困難なことばかりでした。






短い期間ですが大阪府庁で勤務し、地方の声も聞き、街なみを見てきた者として「地方の元気」を取り戻すことが日本の元気につながると考えています。




では地方の元気とはなんでしょうか。人口増加を続け、にぎやかで、人と人とがつながれる地域。




その起点となるのは、「仕事があるかないか」だと思います。要は景気。人が集い交流し、お金が回り、仕事がまわる。本当に単純にいうとこのフローが「景気」だと思います。




いまはこのフローが地方に少ない。多くの流れを一部の首都圏や既得権で回している。




ではなぜこの流れが一部で滞るのか。「一部」が決定権をもつからではないでしょうか。権限が一部に集中している。またその他の権限をもたない分野も、それを当然と受け止めてしまっている。




この「あるべきフローの滞留」こそが日本が行き当っている問題の根幹かと考えています。




地方に決定権を持たす。自治体が権限をもつ。それは同時に責任とリスクも負うことになります。




「失敗のリスクを孕む」からこそ成長する。という健全な社会サイクルに戻さなければなりません。




震災で見せた「誇り高き日本人」の魂です。権限と責任を持ったときに大きく飛躍できると確信します。






国からの指示で規定通り行い補助金をもらい安穏とした行政を執行し、知らぬ間に次世代や次々世代へと負担をさせている現在の構造は絶対におかしい。




内政の権限を地方に渡し、自立する地方を実現し、同時に国家は国家のなすべきことに集中する。




そういった国づくりをめざし、来年も維新の会として強く主張し続けます。






衆議院選挙では十分な「選択肢」足り得なかったことが結果に表れました。




強い組織を固め、方向性をしっかり皆様に提示し、選択肢足り得るため来年も維新は戦い続けます。






本年もまことにありがとうございました。




来年もまた何卒よろしくお願いいたします。