顔の真ん中に出来物ができて、診療にいってきました。

面疔かもしれないとの妻の心配によって無理くり病院に行ってきましたが、ただのニキビのようです。



さて、ハーバードビジネスレビューという雑誌、昨年購入したのですが、ここに載っているマイケル・E・ポーター氏の共通価値の戦略という記事が大変興味深いです。

昨日のブログを書き終わった後ふと思い出して読み返しました。


CSRという概念はもはや古く、CSV(共通価値の創出)がこれからの企業にとって大切となるという文章です。

CSRはご存じ企業の社会的責任という概念です。

企業に善行を求め利益とは別概念で存在しているもの。企業の経営方針の中の一つとなります。

対してCSVとは企業の存在価値そのもの、向かうべき方向性であり、その企業が存在する市場と地域社会が価値を創造する、という概念です。

どちらも法律および倫理基準の遵守と企業活動からの害悪の削減を想定しています。


この共通価値の概念は営利と非営利の境界を曖昧にします。

何社か例示もしていますが、要は企業が地域社会などに対して社会貢献を行い、そこに社会の共通価値を創出することで社会も充実し、もってその企業が営利を受ける。

従来のCSRが企業の内部的な一つのルールであることに対し、CSVは社会貢献を重点とした価値そのものを市場に創出することで営利活動行うという概念です。

共通価値と政府、社会への影響や、共通価値を創出するのは社会企業家であること、規制と共通価値の関係など多岐にわたる記載があり大変興味深いです。



ともあれ、利潤を追求することと、公益を追求する事は決して負の相関関係ではなく、正の相関関係にあるということです。

とうの昔から経済経営学ではこのような議論がされており、国によっては健全な社会活動と経営活動が両立されているのに、我が国では「民営化」や「自由化」に対して、

「子育て、医療、介護、福祉、農林水産に民間企業・株式会社が入ってくると営利目的に走り、国民がいい行政サービスを受けられない」という議論になります。

このまま既得権益や過度に保護された法人経営などにより我が国の市場が弱体化していけば、これからの世界を見据えた日本の経済活動は益々力を失い、これから先の時代には国家そのものが好き放題されるような国になりかねません。

どこかに「富」がかたよって滞っているなら、本当に不健全な国家です。

公益・営利・非営利の概念を取っ払い、社会貢献活動全体を持って経済活動、地域社会活動を健全化させなければなりません。

個人的には維新塾レジュメ、維新八策の経済対策や行政改革で共通している概念はここかと思っています。


面疔?の薬を塗って、研修会に行ってきます。今日は議場で新公会計制度導入にあたっての研修会です。