維新塾、第一クールの最終回が終了しました。


B班最終日は原英史先生による公務員制度改革と教育制度改革でした。


幹部職員の政治任用が実現しなかったことに関しても、


そもそも「地方公務員法」という法律が国によって定められているという事実がある時点で、すでに地方の独立性が阻害されているというのはごもっともかと思います。


公務員は労働三権(団結権以外)の制約を受ける→クビにならない


という理屈に対して、それならば公務員に労働三権を認めればいいというご主張。


これについては、民営化の議論に重なってくる部分があるかと思いますが、賛成です。


そもそも地位の特殊性と公共性をもって公務員が特別扱いされているわけです。


しかし、公務員のみに公共性や社会性があるわけではありません。


私が学生時代に「なぜ公務員になるのか」、と友人に聞かれ、「公共の福祉に貢献したいがためだ」とこたえたところ、「民間ではできないのか」と問い返され、十分な返答ができなかったことがあります。


CSR (企業の社会的責任)などは当の昔からとっくに出ていた話であり、公益性の追求によって社会貢献を通じ、ステークホルダーに利益をもたらす活動と考えれば、もはや公共と企業の境目などないと考えられます。


企業活動と公共活動を線引きしていた従来の概念である公共性だの特殊性だのといった概念は大きく崩れ、情報が共有され人々の監視が可能となった現代においては、過度に民間と行政を線引きする必要はないと思います。


もちろん全分野フルオープンという意見ではありません。それでも公共性を維持しなければならないライン(セーフティネット)はしっかりと充実させておかなければ社会基盤が崩れてしまいます。


問題はそのセーフティネットが充実しすぎて(行政の肥大化)、あらゆる分野でモラルハザードが発生している → プライマリーバランスが大きく崩れる行政運営となっていることが問題です。


公務員制度改革からずれましたね。でも根幹はここかと思っています。





さて最終回は個人面談で、これまで一緒に過ごしてきたチームの方たちと5分づつ面談させていただきました。


ディスカッションなどでは見られなかった点がすごくわかり、一人5分の時間が少なすぎて残念でした。


福祉問題について、教育問題について、統治機構の改革について。


尊敬する政治家の話やあるべき日本の姿。塾の運営に関する問題点の指摘まで、こちらが勉強させていただくことが多かったです。


大阪を、日本を変える覚悟と決意をもった人たちとともにお仕事ができることを夢見て私もまた心新たにがんばります。