競争とセーフティネットについては先日来綴ったとおりです。

本日も個人的な考えのもとになっている原理原則を。


先日から記載しています「競争」についても、決して野放しで、というわけではありません。


100万円を5人で競う競争があったとして

60万円を獲得した人が1人と、あとの4人は10万円ずつだったとして。


・この競争は同じ土俵の上で行われたか、公正な手段であったか

・この競争を引き続き続けていくために、60万円も獲得した人は、20万円を返して、残りの人たちでわけるべきではないか


社会でいくところ、1点目が「規制」で2点目が「税金」ですね。

この観点は当然必要です。


世界中で一部に偏っている「富」の再分配はもちろん絶対に必要です。

いま、この点はしっかり規制を張るべきでしょう。


ところがこの点が厳しすぎると、負けた4人が甘えだします。

そうすると切磋琢磨ではなく、競争を破棄しただ待つだけの人になってしまう恐れがあります。

すると全体の低下を招き、そもそも最初の100万円の賞金が50万円になったりします。

これが「セーフティネット」に対する「モラルハザード」です。

浅学な経済学の知識をフルにつかっています。ご容赦ください。


社会全体がこれに然り、競争とセーフティネットでバランスをとり、もって全体の向上をはかる

これが大原則、原理原則です。


このバランスが崩れると社会がきしみます。