関西国際空港
・中国・アジアに強いネットワーク
「国内一」の目標は当たり前。アジアで一番を目指す、とのこと。
わかってはいても、いつの間にかつい成田や羽田を意識しそうになりますが、そこは皆さんしっかりとアジアのハブ空港を意識されておられました。
・東日本大震災を受けて
震災を受けて、海外からの観光客が激減し、しばらくは厳しい経営が続くが、基本的に好調とのこと。
アジアを意識したインバウンド( 旅行・ホテル業界: 外国人旅行者を自国へ誘致することの意)を強化しておられます。ターゲットがはっきりしていてわかりやすい。
・LCC(格安航空会社 ローコストキャリアの略)の積極的誘致。
つい「飛行機」と聞くだけで「お高い」「敷居が高い」「めんどくさそう」なんて思ってしまいますが、LCCはその点なじみやすい。モノにもよりますが、過剰サービスが不要なところは省いてくれた方がいいと思う。
アジアからのインバウンドをターゲットにし、LCCという成長著しい分野に重点を置いて戦略を展開されているあたり、大変成長性を感じる。
・バランスシートにおける巨額な有利子負債
バランスシートが「利子のついた借金が多くて、家計が重たい。利子返すので精いっぱい」という状態。
有利子負債の早期改善を図りたいものの、離発着料金を値上げすれば航空会社が離れて収益が逃げてしまう、という難しい経営状況。
政治の役割は、関西における空港のトータルビジョン(神戸空港・伊丹空港との兼ね合い)の方向性をきっちり決定することかと思われる。経営の詳細については各社のご判断があるものの、国や地方の都合で空港行政が振り回されてきた過去を清算する大きな決断を政治がしなければならない。