舞台「放課後戦記」最終日公演へ行ってきました!
田尻あやめちゃんと高橋優里花ちゃんが参加するこの舞台もあと2回。
2人とも、回を重ねるごとに演技に磨きがかかっている感じです。
千秋楽を過ぎたらネタバレ解禁と言うことなので、このブログでもストーリーについて言及することができます。
来年発売のDVDを見るまで知りたくないという方のために、まずはいつものように本編以外の様子から。
そのあとで本編についていろいろ書きます。
まずは昼の部。
終了後の挨拶で、この日は優里花ちゃんがパンフレット紹介をしました。
「パンフレットのお気に入りは?」
優里花ちゃん「最初のページに……なんて言うの?……相関図?……があって。ストーリー難しくてわかんない方もこれを見て、『あ、この人こうなんだ』って見ていただけたらいいと思います」
またあやめちゃんはいつものようにブロマイド紹介。
「あ、りりかの可愛いやつ」
あやめちゃん「もうゲットしてる方もいると思いますけど、ぜひお願いします」
そして夜の部、千秋楽です。
まず前説では主演のりりかちゃん以外にも、部活の部長大集合と言うことで、かるた部のあやめちゃん、ビリヤード部の優里花ちゃんも登場。
何人か交代で注意事項を読みますが。
あやめちゃん「ば……場内での……」
「『ば』ってなんだ!」
場内大爆笑。
あやめちゃん「場内での飲食禁止です!」
という感じで和気藹々とした雰囲気です。
本番中、優里花ちゃんが倒れた仲間のそばからダーツの矢を見つけるシーンがあるのですが、この日に限って矢が見つからなかったらしく、アドリブで。
優里花ちゃん「この傷跡はダーツの……」といっていました。
千秋楽と言うことで最後に全員から自己紹介。
あやめちゃん「かるた部の、じ……親河和枝をやらせていただきました、田尻あやめです。今日は死ぬシーンで笑われなかったので満足です。ありがとうございました」
場内爆笑。
息も絶え絶えな感じで歌を詠むシーンのことですね。
優里花ちゃん「ビリヤード部部長、自尊慈律子をやらせていただきました高橋優里花です。いつもと違う、性格と真逆の役ができたので楽しかったです。ありがとうございました」
この日は大千秋楽と言うことで、前半5回の主演を務めた市川身織ちゃんも登場して、トークを盛り上げてくれました。
みおりんは冒頭シーンでも顔を隠して出演していました。
また歌とダンスのシーンでは、りりかちゃんとみおりんのツインボーカルでステージを繰り広げました。
カーテンコールのあとにも拍手が鳴りやまず、観客総立ちでスタンディングオベーションでのWカーテンコールとなりました。
途中、皆さん話に熱が入りすぎて下校のチャイムを鳴らされるというシーンが何回かあり、笑いを誘っていました。
とてもすてきなお芝居、出演者間のいい雰囲気が伝わってくるようなステージでした。
というわけで、ここからは本編に絡んだことを書きますのでネタバレ嫌な方は読まないでください。
といっても大ネタについては臭わす程度にしておきますが、勘の良い方は最初ステージに置かれている丸イスとスリッパで気づくかもしれません。
あやめちゃんと優里花ちゃんは、主人公の味方となって、彼女を守る役目です。
だから出番も多くて、ファンとしては嬉しいです。
和枝はとても聡明で、グループを引っ張る存在です。
律子は言葉使いも男性っぽく、ビリヤードのキューを振り回して戦う武闘派。
2人は親友というか、百合っぽい設定でとても仲良し、いつも一緒に行動します。
優里花ちゃんの律子があやめちゃんの和枝のことを「かずえ」と呼ぶと「かずっちって呼んでくれなきゃ、やぁだ」とすねたりするシーンもあります。
和枝の最期は、物語の終盤、誤解したダーツ部の部長から狙われた律子をかばって、ダーツで刺されるというもの。
直後に律子が敵を討って、ダーツ部の部長を倒します。
律子の腕の中で、和枝は歌を詠んで息絶えます。
百人一首の「ながらえば またこの頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」です。
律子が和枝の名前を呼んで泣き崩れていると、奇術部の部長に襲われて、律子も最期を迎えるという流れでした。
和枝を倒すダーツ部の部長は、あやめちゃんが主役を務めたフライングパイレーツでは主役の曜ちゃんを守る役だった加藤美紅ちゃんが演じていました。
皮肉な配役ですが、今回の舞台ではこうした細かな仕掛けがあっちこっちに隠されていて、舞台をいっそう趣深い物にしていたと思います。
普段はむしろお馬鹿なキャラのあやめちゃんが切れ者の役だったり、プリンセスキャラの優里花ちゃんが王子様的ポジションだったり。
ストーリー的にも、主人公を守るべき人たちが、実は一番消えなきゃ行けない人たちだったり。
途中で生き残りの部活の数が述べられるのですが、どう数えても一つ違うのは、刀が抜けたことによって「人殺忍」が忍ばなくなったからではないかと思います。
この辺は見た人でないとわからないですね。
全ての部長の役名がいろいろ珍しい特徴的な名前になっているのももちろん意味があって、親河和枝は「親和」的性格、自尊慈律子が「自律」という感じで、本編中でも種明かしされてますね。
他にも気づかない仕掛けがいっぱいありそうです。
「殺し合い」ということで凄惨なお話になっちゃうのかなと思っていましたが、途中の台詞や演出でコミカルにしているところも多く、最期のネタ晴らしで凄惨な話ではなく感動的な流れになるので、見終わったあともとてもスッキリした気分でいられます。
3月にはDVDが出ると言うことですから、舞台を観れなかった方はぜひご覧になることをお勧めします。