[嗅覚検査でアルツハイマー診断 鳥取大、治療にも好影響]
(共同通信 2010年8月23日)
物忘れなどの症状が極めて少ない早期のアルツハイマー病を、においの検査で
見分ける手法を鳥取大の研究グループが23日までに開発した。
アルツハイマー病に根本的な治療法はないが、投薬や非薬物療法を早く始める
ことで、病気の進行を食い止める効果が高くなるとしている。
アルツハイマー病では、症状が目立たないごく早期から嗅覚異常が現れる
ことが知られており、これを応用した検査の実用化が急がれている。
鳥取大グループは、日本人になじみのあるにおいを選ぶなどの工夫で、ごく
早期での病気の判別を可能にしたという。
鳥取大リサーチアシスタントの神保太樹さん(生体制御学)や浦上克哉同大
教授(同)らのグループが採用したのはヒノキやメントールなど12種類。
認知症の簡易テストや診察で早期アルツハイマー病とされた平均約80歳の
早期患者33人と年齢の近い非患者40人で、におい検査を実施。
早期患者には脳の画像診断などから病気の有無を確認した。
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082301000608.html