最古の哺乳類は嗅覚が発達していた | 横山歯科医院

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[最古のほ乳類は嗅覚が発達していた、米研究]

(AFPBB News  2011年5月20日)

発信地:ワシントンD.C./米国

【5月20日 AFP】
これまでに知られている中で最古の哺乳類2種の頭骨をCTスキャンして
みたところ、脳は大きく、嗅覚をつかさどる部位がよく発達していたとする
研究成果が、19日の米科学誌サイエンスに発表された。


米テキサス大学オースティン校などの研究チームは、中国のジュラ紀の
化石層で発掘されたトガリネズミに似た2種に着目した。
約1億9,000万年前に生息していた「モルガヌコドン」と
「ハドロコディウム」だ。

CTスキャンを使って頭骨の内部を再現してみると、鼻腔とこれに関連する
部位、においを分析する脳の部位がいずれも大きいことが分かった。
鋭い嗅覚を持っていたことを示している。

また、2種とも、道を探したり敵を避ける時に毛皮をセンサー代わりに使って
いたとみられる。


以上のことから、研究チームは、哺乳類の脳は3段階で進化したと考えて
いる。
まず嗅覚が発達し、次に体毛の触覚が発達し、最後に「筋肉を上手に動かす
ための」脳の協調が発達したというのだ。 


化石をCTスキャンで分析するこのプロジェクトは、過去10年間で初期の
哺乳類化石十数種と現生種200種以上を対象にした。
画像は以下のサイトで見ることができる。


http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2801420/7240202