酷暑 増える「ペットボトル症候群」 がぶ飲み注意 | 横山歯科医院

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[酷暑 増える「ペットボトル症候群」 がぶ飲み注意]

(北國新聞  2011年8月11日)


8月に入り、30度を超える厳しい暑さが続く石川県内。
節電対策で室内の冷房も弱いとなれば、ついつい手が伸びるのは冷たい清涼
飲料水だ。
ただ、しょっちゅう口にすると、急激に血糖値が上がる「ペットボトル
症候群」に陥る危険性がある。
県内でも若年層を中心に発症が増えており、内科医は「暑いからといって、
がぶ飲みは危険」と注意を呼び掛けている。


金沢有松病院の前川正知院長によると、ペットボトル症候群は医学的には
「清涼飲料水ケトーシス」と呼ばれる。
糖分の多い清涼飲料水を継続して大量に飲み続けていると、血糖値が上昇し、
糖分の代謝を促すインスリンの働きが一時的に低下してしまう。


インスリンが欠乏すると、糖分をエネルギーとして使えなくなり、体は糖分の
代わりに脂肪を分解する。
その際に「ケトン体」と呼ばれる酸性物質が体内に蓄積し、吐き気や意識障害
などを引き起こす仕組みだ。


患者の多くは10~30代の男性。
県内でも発症が増えており、同病院では以前、ペットボトル入りのジュースを
毎日3リットル近く飲み続けた男子学生(18)が、意識もうろうとなって
運ばれたケースがあったという。


前川院長によると、一般的な清涼飲料水には糖分が容量の10%含まれ、
1リットルの清涼飲料水をがぶ飲みすると、5グラムの角砂糖を20個かじって
いるのと同じ計算になる。
しかし、ジュースなどを飲んで血糖値が上がると、それを薄めようとさらに
水分を欲してのどが渇き、甘い飲み物をまた飲むという悪循環が起こり
やすい。
前川院長は「ジュースやスポーツドリンクが悪いわけではない。大切なのは
飲む量」と指摘し、誤った水分補給を警告している。


http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20110811001.htm