不思議の国のアリス症候群とEBウイルス | 横山歯科医院

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[不思議の国のアリス症候群の原因]

(Wikipedia)


不思議の国のアリス症候群とは、知覚された外界のものの大きさや自分の体の
大きさが通常とは異なって感じられることを主症状とし、様々な主観的な
イメージの変容を引き起こす症候群である。

この症候群の名前は、ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』で
薬を飲んだアリスが大きくなったり小さくなったりするエピソードに因んで、
1955年にイギリスの精神科医トッドにより名付けられた。



<原因>
この症状は、ヘルペスの一種の「エプスタイン・バーウイルス(EB
ウイルス)」の初期感染で引き起こされた中枢神経系の炎症での報告が多い。
EBウイルスは、日本では子どものころにほとんどの人が感染するもので、
おそらくこのために、子どものころ一過性のこの症状を体験した人は比較的
多い。


大人になっても不思議の国のアリス症候群を定常的にもつ人の多くは
「片頭痛」をもっている。


また、他のウイルスによる脳炎、てんかん、統合失調症の患者からも報告
されることがある。
さらにある種の向精神薬によってもこの症状が現れることがある。


また稀にうつ病の前触れとなったという報告もある。
ルイス・キャロルは片頭痛に悩んでいたことが知られており、彼自身がこの
症状をはじめとする作品内のエピソードを体験していたかもしれないとする
推測がある。


このような症状がどのようにして起こるのかはまったく不明である。
症候群自体の認識が薄いこともあり、報告は多くない。

「EBウイルス」に罹患した患者において、限定された画像法でのみ短期間で
一過性の大脳皮質の広範囲の変異が認められたという報告があるが、限局した
病巣を認めるような報告はなく、脳の広い範囲が関わっているものと示唆
される。





<悪夢と不思議の国のアリス症候群>
ある特徴的な「悪夢」と不思議の国のアリス症候群との関係が
インターネット上で取り沙汰されることがある。
この悪夢は、しばしば交互に訪れる巨大なものと極めて細いもの、
黒と白、極端に巨大な事象を傍観する感覚、取り返しがつかない
ことをしたような不安感などを特徴とし、不思議の国のアリス
症候群による体験との類似がみられる。
主として幼少期に病気で高熱に浮かされた時などに少なくない
人々が経験している。
しかし、この悪夢と不思議の国のアリス症候群との関係について
論じた学術的研究はまだなくその関係は不明であり、今後の研究が
またれる。