「おくりびと」ボランティアも被災地へ | 横山歯科医院

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[”おくりびと”も被災地へ 葬儀社のボランティアが出発]

(日本海新聞  2011年3月28日)


未曾有の死者を出した東日本大震災の被災地では、遺体の収容や埋葬が間に
合わない問題に直面している。

こうした問題の解消に向け、葬儀社の団体もボランティアを派遣。

県内からも儀式共済センター(本社・鳥取市宮長)社員の田中将樹さん
(25)=同市河原町佐貫=が29日、出発する。
命を失った人の最後の尊厳を守りたい—。
田中さんは静かに思いを強めている。


ボランティア部隊を組織したのは、互助会システムの結婚式場や葬儀社
約300社が加盟する「全日本冠婚葬祭互助協会」(本部・東京都)。
同協会は各自治体と災害協定を結んでおり、今回の震災でも被災地の葬祭
ホールが遺体収容所の役割を果たしている。


同協会は、全国から24人の葬儀ボランティアを招集。
3班に分かれ、8人が6日間ずつ交代で、宮城県気仙沼市と岩手県大船渡市の
葬儀ホールで遺体の処置と火葬、埋葬までの管理に当たる。


田中さんは30日から4月4日までの第2陣に参加。
1週間分の食料と寝袋を持参し、全国から集まる葬儀関係者と現地入りする。

これまでボランティア活動の経験はないが「被災地の現状に衝撃を受けた。
何とか助けになりたい」と志願した田中さん。
友人や同僚にもボランティアに行きたいと言う人が多く、「みんなの気持ちも
背負っていく」と意気込んでいる。

現地では損傷が進んだ遺体を扱う場面が多く、精神的負担も予想されるが、
田中さんは「震災で亡くなった人が少しでも休まるよう丁寧な処置を心掛け
たい」と、静かに出発のときを待っている。


http://www.nnn.co.jp/news/110328/20110328005.html