心筋は細胞分裂をしないため放射線の影響が少なかった | 横山歯科医院

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[東海村JCO臨界事故の事故被曝者]

(Wikipedia)


16~20グレイ・イクイバレント、推定16~20シーベルト以上の被曝をした
当時35歳の作業員は、染色体が傷ついたため、新しい細胞ができない状態と
なる。

まず白血球がつくられなくなったため、実妹から提供された造血細胞の移植が
行われ、これには成功した。
しかし、体内の放射線のためなのか、その細胞の染色体に異常が発見された。
また一旦増加の傾向をみせた白血球数が再び減少に転じた。
これは放射線の影響で変異した体内の抗体物質の攻撃により、造血細胞が破壊
され定着しなかったことが原因と関連書籍などで解説されている。

事故から約2ヵ月後、この作業員は心停止状態に陥るが医師たちの懸命な
治療により蘇生するも、心肺停止によるダメージから脳や心臓、肝臓などの
機能が著しく低下し、最終的に打つ手がなくなったために、医師は次に心臓
停止をしたら処置しないと家族に告げた。

事故から83日後の1999年12月21日に多臓器不全で死亡した。
彼は病床で全身を襲う苦痛に耐えながら、付き添っていた家族へ逆に励ましの
言葉をかけ続けていたと当時の担当看護師が証言している。

なお、彼が浴びた線量は核爆発時の爆心のそれに匹敵する程度であったが、
心臓の筋肉だけは放射線の影響がなかった。
この理由について、心筋はほとんど細胞分裂をしないために少なくとも
見た目は異常がなかったように見えたものと推測されている。


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[心臓]

(Wikipedia)


心臓の完成後、心臓の細胞(心筋)はほとんど分裂しない。
細胞分裂しないため癌(腫瘍)になりにくい。


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