1933とはこの建物が完成した年で、元屠殺場をリノベーションして造られた商業施設。

上海の数々の一般のガイドブックにも登場しており、
記事中にはコンクリートの荒々しい造形の写真が掲載され、
写真だけでも強い興味を引く建築です。
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繁華街からはちょっと離れた立地。
元は屠殺場ですからね。
ここも、上海の他のリノベスポットと同様に、
そもそも交通機関での立地は関係なし。
タクシーを使ったので分かりませんが、地下鉄の駅からは、
徒歩10分くらいでしょうかね



南北2棟あり、北側の施設は、宴会場的な貸しスペース
当日(12/24)は、結婚式の披露宴らしき催しで貸切中

南側の施設は、飲食商業施設
外周の建物の中に、円筒状の建物の入れ子状態の構成。

外周の建物と中心の円筒状の建物の間は、無数のブリッジが飛ぶ

ブリッジもスロープとか、階段もあり かなりランダムな構成


理解し難いほどのブリッジの数。
新築であれば、おそらくこの半分以下

おそらく、屠殺場へ向かう牛の隊列の組み方とか、
牛が逃げ出さないように戻れない程の通路幅とか、
スムーズに解体し、処理されていくルートとか
様々な要因により、これらの動線は成立していたのでしょう。
いやいや、これらの荒々しいコンクリートの量感には圧倒されるばかり。










中心の円筒状の建物の内部も、最上階はホールのようなものがあるが
途中階は、動線空間のみの不思議な空間。

ここも外部のブリッジ同様、コンクリートの造形には圧倒される。





今回見た上海の建築の中でも、とりわけ強烈な印象が残る建物でした
次回は昼に見てみたいものです。