名取KT邸一年検査 | 横山武志建築設計事務所blog

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震災等で延期していた「名取KT邸」一年検査に行ってきました。

宮城県名取市は特に津波で大きな被害にあっており
「名取KT邸」についても心配していましたが
施主のKさんより、震災後「特に問題はない」と連絡があり
大分落ち着いてからの一年検査となりました。

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玄関ポーチ等の土間と基礎部分の境目等にひび割れがあるものの
基礎自体にヒビ等も全くなし。

元々田んぼの造成地ながらも
地盤改良を行っていたことにもよりますが、
この区域の道路もほとんど大きな損傷がないことから考えると
造成工事自体がかなりしっかりした工事だったことが伺えます。

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大きな木製サッシも、作動も問題なし

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今回の地震の被害は、エコキュート貯湯タンク。
地震でアンカーがほぼすべて破断し、転倒したようです。
※現在は復旧済み

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近隣でもエコキュートがあったが、設置場所によっても被害の度合いが違ったようです。
今回の住宅は、西側設置でしたが、近隣住戸で北側に設置した住宅はほとんど被害がなかったとのこと。
地震の揺れ自体は、XY方向でかなり違っていたようです。

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内部は、コーキングの割れ、塗装の下地ボードのジョイント割れ、建具のすべりの調整等々
地震によるものもあるものの、1年検査でもよく出てくる項目の範囲内で済みました。

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引越後、1年半近くなり、住宅自体がかなり生活にフィットしてきた印象を持ちました。
柱も若干あめ色になりかけ、いい感じになってきました。

素材自体がシナ等を使っていることもあり、
5年後、10年後が非常に楽しみな住宅です。