No Man's Land | 横山武志建築設計事務所blog

横山武志建築設計事務所blog

若手建築家のアイデアの素

今月末まで開催中の「No Man's Land」

フランス大使館の移転に伴ない、取り壊し前の旧大使館の建物を使ったアートイベント

日本やフランスのアーティストの作品が、現状復旧不要のお構いなしで
旧大使館の建物を占領している。


$若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

旧フランス大使館は、1957年竣工。
フランスの建築家、ジョセフ・ベルモンに設計された。

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

車寄せのキャノピーを支える細いRC柱

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

エントランスの中庭とそれを取り囲むRC庇

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

そのプロポーションと質感は、近代建築そのもの

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

コルビジェの元で学んだ坂倉準三による鎌倉の「神奈川県立美術館(1951)」や
前川國男による上野の「東京文化会館(1961)」と通じる。


若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

今回は老朽化による建て替えとなり、解体されるという。
残念でならない。

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計


若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

入口近くの建物でも「DANDANS at No Man's Land」展が開催。
こちらの展示は、総じてレベルが高い。

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

建物は、スチールのカーテンウォールが使われ、
こちらもその歴史を感じる。壊すのは惜しい建物である。

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計


本館の方の展示も多彩

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

当日訪れたのは、午後3時過ぎ
入口は長蛇の列で、入場も約1時間待ちの混雑。

建物は、時の経過により、機能上その使命を終える。
それにより解体されてしまうのは、残念ながら仕方がない。

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

保存され、別用途に転用されるのは
都心の敷地では、稀なケースだろう
本敷地も、某ディベロッパーによるマンションになるという。

若手建築家のアイデアの素-建築家 住宅 中庭 設計

解体をされるのを機に、このようなイベントを開催できたことは
大変素晴らしい。

様々なメディアで取り上げられた結果、この集客。

まだまだ東京はアートに飢えているかのよう。