現代美術をどう見せるか?@金沢21世紀美術館 | 横山武志建築設計事務所blog

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若手建築家のアイデアの素

美術館は、作品を見せるという性格上、
また管理運営上の問題もあり、
無料有料の境が明確になってしまう。

金沢21世紀美術館は、みごとにその壁を打ち破っている

http://www.kanazawa21.jp/index.php

施設的に確固たるのは、作品を収蔵するスペースの矩形のハコ
それ以外のスペース(通路)は、外周もハコの間のスペースも区別はない

巨大なガラス框扉やスタッフの配置で自由になる
(実際上は、ある程度は明確に区分けをしているでしょう)

若手建築家のアイデアの素-住宅 設計事務所 大田 大森 蒲田

さらに無料スペースにも、幾つか美術作品を展示

天井に空いた矩形から空が切り取られる
ジェームスタレルの作品もその一つ

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刻々と変わる切り取られた空を眺め、無心に帰れる空間


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エントランス正面にはレアンドロの「スイミングプール」

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水面の下に人影?


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同じくレアンドロの「スイミングプール」地下1階の「水中」より

上に人影?

このプールは10cmの深さしかなく、ガラスかアクリルにより底が付けられている

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他にもキッズスタジオもあり、子供もアートに触れられる
この日は、岩井俊雄氏の「リベットくん」

http://iwaisanchi.exblog.jp/5037271/

他にも様々な催しがあり、訪れた日曜日も人人人....

美術館として、ある一定レベルの線引きを行うのではなく、
様々なレベルの要望に応える施設

ある種の専門性を備えながらも、その関わり合いを広く問おうとしている姿がここに見られる

施設運営側は、常にその力を発揮することを求められるが
美術館にとどまらず、公共建築の在り方についての一つの好例でしょう。