彼は、某大学の建築学科4年生で、卒業制作の真っ最中。
週のアタマに連絡があり
「月末に締め切りがあり、相談に乗って欲しい」とのこと
私の仕事のスケジュールで昨晩となりました。

現在制作中のプレゼンを見ながら、ひとまず一通り説明を聞く。
卒業制作なんて、自分の時以来。
大学で設計の非常勤講師もしていないので
学生の設計に触れるのも久しぶり。
(※そーいえば、以前アルバイトに来ていた学生の話は聞いたことがありましたね。それも3年くらい前か?)
聞いているうちに「?」「?」「?」が浮かんでくる。
やはり、図面の上でも、説明の上での不足点がかなりある。
それ自体は、補えばいいでしょう
それはそうとして、「何を言いたいのか?」
このような施設をここに創ることの意義というのは何?
というような根本的なスタートに戻ってしまう。
そんなところまで戻ったら、1週間では足りない
(※来るのが1ヶ月遅い!)
結局、大学の卒業設計というのは、今までの課題設計というトレーニングを終えたあとの
社会・都市・建築に纏わる提言であり、その「ストーリー」の骨格が重要でしょう。
そしてその「ストーリー」に基づいた「プレゼンテーション」で
自分の意見を相手に納得させなければならない
社会に出れば、社内、社外に拘わらず、プレゼンする機会は多々あり、
その時にプレゼン相手と同等以上にその分野に関する知識で、
事前調査とそれに対する深い洞察は欠かせない。
約15年前の自分の学生の時は、どうだったか?
事務所の戸棚の奥にある学生時代のプレゼン集を見つけ
ふと、その時に戻る。

卒業設計は、同じく1月末
自宅でほぼ昼夜逆転の生活で仕上げる。
時間が足りなくなり、知り合いにも作業を手伝ってもらいましたね。
その年の1/17には、関西大震災が起こり、
しばらくは、TVに齧り付き、作業が手に付かなかった記憶があります。
I君あと一週間がんばってください