http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20081003/526782/
昨年の「21×21」での展覧会も記憶に新しいところですが
今回は、建築系ギャラリーの古株TOTOの「ギャラリー間」での展覧会です。

今回の目玉は、「住吉の長屋」の原寸模型
http://www46.tok2.com/home/arc/osaka/osaka_65.htm
「住吉の長屋」は、大阪の住宅密集地に建つ住宅。
敷地は、2間×7間程度、中央に中庭がある町屋形式の住居を踏襲しながら
壁は内外ともRC打ち放し、建物外周には窓はなく、採光はすべてこの中庭に頼っている。
この住宅の凄さは、木造住宅の体系を遵守しながら、その表現をRCに置き換え、
明解な中庭形式により、住宅密集地の敷地に外部環境を取り込んだ住宅と言える。
さらに、内外ともRC打ち放し仕上げ、大きな開口部、トイレに行くにも
屋根のない中庭を通らざるを得ないという、都会にありながらも
「自然と対峙して、住む」
という「住む」ということは何なのか?
提起している住宅でもある
思い起こせば、学生時代の建築設計関連のの最初の授業で
図面のトレースと模型製作をした作品でもあり、
今回の展示を見て、その空間性を改めて体験。
彼の作品は、最近は東京にも幾つかあるが、
やはり、この住宅の凄みには、敵わない
この緊張感のある空間は何故か?
というのを原寸模型を体験しながら考えつつも
果たして、住宅としてはどうなのだろう?とも思う。
確かに施主次第なのかもしれないが、
この住宅を依頼し、住んでいる施主には脱帽です