戸建賃貸 | 横山武志建築設計事務所blog

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若手建築家のアイデアの素

不動産投資では、最近「戸建賃貸」が次の流れになるということを聞く。

先日の起業塾での講義で、そんなことを聞いた。
早速ネットで調べてみると、ハウスメーカー、パワービルダー等、
様々な企業が、この種の企画商品を発表している。

若い子育て世代の趣向を反映してか、
デザインはいわゆる「デザイナーズ」系。
(建売と同じく、設計者がどこまで関わっているか不明ですが...)

木造2階建て、2~3LDKで、延べ面積70m2程度、
一戸あたり800万円~1000万円。

こんなので、建てられるのか?
と思うのだが、坪換算で40~50万円。

※似たような企画住宅として
 無印良品の家(木の家、窓の家)
 東京ハウス(旗、カド、うなぎ)
 こちらは、元々の設計は著名な建築家が行っているらしい
 (無印良品の家 約2000万円[木の家:約80m2 窓の家:約110m2])

おそらく、仕様の変更がほとんどないとすれば、
数をこなすことを前提とすれば、あり得ない話ではない。
逆に、企業としての一般経費も考慮されているわけだから
原価はいくらなのか?と考えてしまう。
おそらく、大量発注の効果で、驚くほどの金額が出てくるのかもしれない。
幾つかのパターンがあるとしても、キッチン、洗面、浴室のユニットバス、
照明器具等については、共通として、
その仕様としても、施主のではなく、賃貸としての見栄えが優先される
レベルに落ち着く。

敷地に5戸建てば、70×5=350m2(約105坪)
単純計算で、4000~5000万円
それくらいの戸数になれば、小さな街創りになる。

戸数が少なければ、難しいかもしれないが
ある程度まとまれば、我々設計者が関わるメリットがあると思う。
所詮、賃貸は周囲との競争に晒されているのであり、
築年数が経てもどれだけ競争力を維持できるか?

例えば、「隣に新築が建とうが選ばれること」

賃貸住宅に求められることのある種の全てかもしれない。
そのためのプランニングであり、デザインがあるのだと思う。