昨日、「知研」にて「寺島実郎講演会」に参加。
最新のデータを元にした分析と歴史上の人物研究から生み出される様々な論点には
世界の中での今後の日本の動向を探る上で本質的な議論を提起している。
○貿易構造と人流のアジアシフト
○進む日本港湾の釜山ハブ化
○低金利が、日本産業の活力を奪う
○円キャリーが、世界金融肥大化の一旦
○日本の産業構造のねじれ、インフレとデフレの共存
○円安による日本の安価化
○ロシアの巨大化
○イギリスが見せるグローバル経済の行く末
○ガバナンス、統合されたシナリオなき政策
○参画型社会の到来
この講演は、毎年行われている。
昨年も参加したが、その比較をすると、日本がどのように進んでいるのか
おぼろげながら、見えてくる。
寺島氏の指摘を元に建築を考えると、「自己防衛」というキーワードが
浮かび上がる。
近年の「不動産投資」ブームがその根底にあるが、
人口縮小化と高齢化社会を迎え、不動産を有効に活用することがさらに求められる。
それには、ライフスタイルの変化を予期する各自の「シナリオ」作りが必要であろう。
設計において、「シナリオ」と「デザイン」とのバランスが重要になるのでないかと思う。