第十五回 島田翼

もうあっというまに十五回もやってんですね…というわけで今日は08年、M-istの一員だった島田翼です。

いきなり僕独自の暴論から始めますよ。ちょっと覚悟してて下さいね!

あの～…はっきりいって翼ってダンスという要素を抜きにしてもてれび戦士としての能力は十分あったんじゃないかと思うんですよね。むしろM-istではなく普通に入ってたらとんでもないことになったんじゃないかと……

根拠は僕なりに一応あるんですよ。一つは笑いに対する意識の高さですね。

スタジオトークにせよコーナーにせよ好きあらば笑わせようとしてる姿勢が誰よりも顕著に見られるんですね。しかも同世代の笑いのツボって言うのをかなりよく分かっている

もちろんてれび戦士だから主にはリアクションとかになりますけどそのリアクションに工夫が見られるんですね。ちゃんとバラエティのパターン的な笑いまで昇華させるから、一連の流れに一区切りを入れることでコーナーの進行を次に進めやすくしたりとかしてましたね。僕が見る限りはですけど。

それと自分を年上の人達とあえて対等な立場、舞台で戦わせるところですかね。

これ自体がひょっとしたらダンスで培った流儀なのかもしれないですけど、普通自分の方が相手より年下だとしたらその分を差し引いて周りには評価させようとするのが得策だと思うんですけど、翼はあくまで対等なところで戦うんですよね。

それは思いのほか熱血漢で男らしくて自分にシビアな部分だなぁと思うと同時に精神的に大人な部分が備わってるからじゃないですかね

ロケで下駄飛ばしってあったでしょ。あの時に翼は孤軍奮闘するんですけど、他のメンバーの勝負に対して真剣さが足りない部分に怒っても、いい結果が出ないことそのものは触れてないんです。

そして最後に全然記録を残せなかったあやのを送り出して、あやのなりに成功を収めたことを誰よりも喜んでた。勝ち負けだけ考えれば自分が行った方がよかったのは明らかだったのにもかかわらず。

これって「自分はダメだ」という甘えを持った、ある意味で勝負を投げたあやのをちゃんと勝負に向き合わせてあげたって見ることが出来るでしょ？これが翼の持つ厳しさであり優しさだと思うんです。

だからてれび戦士として真価を発揮するのに一年はあまりにも短かったかなと…才能のある年上たちと張り合うことで互いの力を高める役がいたら09の聖夜とかもっと進化しててもおかしくなかったんじゃないかって考えちゃいますね。

現在所属するダンスユニット、PrizmaXでは最年少を務める翼。ブログを見る限り翼らしさは健在ですが、これから翼が何らかのリーダーになった時にどんな力を発揮してくれるのかが見ものですね。

それでは次回は…「自由と繊細を持った少女」、長谷川あかりについてです。