先日阿佐ヶ谷のミニシアター「Morc」へ行ってきました。
以前より気になっていたシアターです。
ようやくタイミングがあり、初訪問でした。
駅から5,6分ほど。古さと新しさがごちゃまぜになった
商店街や飲食街を抜けるとすぐに住宅街。
こういうところが阿佐ヶ谷らしい。
思わず通り過ぎてしまいそうなビルの一角がMorcでした。
小さな看板、細い階段を降りるとMorcのロビー。
そこが、なんて素敵な空間💓
ロビー入り口前には様々な映画のフライヤーが並べられ、
ゆっくり眺められるようベンチもあります。
大きなガラスの引き戸を開けるとそこがロビー。
広々としたテーブルにカサブランカが飾られ、
貴重な映画の資料や興味深い書籍が壁面に並んでいます。
早めに到着した私はつい本棚にあった「ガロ」読んでしまいました(^^;
一日中いても飽きが来ないような居心地よい空間です。
MorcにはB1Fと1Fに二つ各60名ほどの上映室があり、
今はB1でフィンランドの監督アキ・カウリスマキ特集を、
1Fでロシアのアニメーションの大家ユーリ・ノルシュテインの
特集を上映しています。
カウリスマキは昨年上映された「枯葉」が話題になり
レトロスペクティブ的に旧作品の再上映があちこちで
やっています。労働者の暮らしを皮肉とユーモアの混じった
独特なタッチで描きます。
ユーリは「アニメ」と呼ぶのに抵抗を感じる、切り絵や
様々な素材をコラージュして一コマずつ撮影をする、という
独特で気の遠くなるような作業と時間を費やして芸術性の
とても高い作品を製作しています。童話的な描き方の中に
反戦や反暴力へのメッセージがこめられています。
この日は夜も阿佐ヶ谷に別件がありました。
映画好きの素敵な友人とカウリスマキの「パラダイスの夕暮れ」
を見た後、個性的なカフェでお茶をし、
またMorcに戻ってユーリの「一人じゃないんだよ」を
観る、という贅沢をして夜まで過ごし、
その後はJazz Barに。
阿佐ヶ谷は中学から高校にかけて住んだ街です。
当時はジャズ喫茶やロック喫茶がある以外は地味な街でした。
今でも大型施設はなく、商店街や小型店舗が並び古い町の良さ
を残しつつ、おしゃれで魅力的な飲食店がたくさんあります。
秋には毎年「ジャズストリート」の開催で、町中あちこちで
演奏があります。
いい街だなあ、阿佐ヶ谷。と思いました。
あ、7/20(土)はお隣駅の高円寺でライブです。
高円寺も良い街ですよ。
よろしくお願いします。