なんと、中尾ミエさんの生歌を聴くという幸運に預かりました。
柴崎にあるジャズの名店「さくらんぼ」。
今月30周年を迎えたこのお店は、
マスターがシナトラとも共演したトップトロンボーン奏者
ということもあり、「トロンボーンの殿堂」とも
言われるお店です。
国内外のトップミュージシャンが演奏をしています。
日本の歌謡界とも縁の深いマスターの人脈もあり、
昨今はお店がTVドラマの撮影に使われることが多く、
「十津川刑事シリーズ」などに良く登場します。
今回は「路線バスで寄り道の旅」の撮影で、
徳光さん、田中律子さんレギュラーに加え、
ゲストとして中尾ミエさんがいらしたのでした。
撮影は客入りの状態オーケーということで
マスターから連絡をいただき、当日お店にかけつけました。
現れた中尾ミエさん、華やか。徳光さん、田中律子さん
すごく自然体。撮影スタッフが入るとお店はいっぱいに
なりました。
特に台本があるわけではない様子で、自然に3人の
会話が進む中、スタンバイしていたピアニストさん
(いまむら直子さん)がピアノを弾き始めました。
最初は「歌わない」と言っていたミエさん、
徳光さんが「You Are My Sunshine」で先頭を切ると
ついに歌ってくださいました。
「It's a sin to tell a lie」「On the sunny side of the street」
などジャズ曲のさわりを数曲。
その歌声を聴いた時、「本物のジャズシンガー」だと確信しました。
昨今、有名な歌謡曲の歌手の方がジャズのアルバムを出される
機会が多いです。みなさん本当にうまい方々で聴きごたえも
あります。しかし、ジャズのスウィング感や躍動感を
期待するとちょっと雰囲気が違うと感じることが時々ありました。
中尾ミエさんはこの点、もう瞬間的に「Jazz」なんです。
なお、中尾ミエさんが歌手としてデビューした際、
あまりに英語がうまいので他の歌手さんがどうやったら
英語の歌詞を覚えられるか聞いたところ、
曲と歌詞を同時に耳で聞いて覚える、と答えられたという
エピソードを聞いたことがあります。
驚くべき抜群の耳と音感ですよね。
中尾ミエさんが語っていた事。
「Jazzはどこの国へ行っても、譜面が無くても
(ミュージシャンさえいれば)演奏ができる。
それはJazzの強みね」
まさに、熟練のジャズマンの言葉だな、と思いました。
あっという間の時間でしたが、大切なものをいただいた
気がします。
このシーンの放送日は以下になります。
2024年5月19日(日)
15:20~16:30
テレビ朝日系列にて放送
写真は撮影終了後。
右から
中尾ミエさん、田中律子さん、さくらんぼマスター岡田さん、徳光さん
ノスタルジックなさくらんぼの店内で。