カズオ・イシグロの小説を良く読みます。
正直楽しい内容ではありません。
表面は淡々として、実はダーク。
人間の心の動きで一番繊細なところを深くついてくるのです。
誰も悪くないのになぜか不幸、、、相当意地が悪いです(笑)
カズオ・イシグロはStacey Kentに歌詞を提供しています。
初めてStacey Kentを聴いたのは、10年以上前。
1/20にライブを行う高円寺のアフターアワーズででした。
聴きに行ったライブの休憩時間にかかっていたんです。
普段英語の歌詞はよっぽど意識しないと頭に入らないのに、
その曲はなぜか聴き入ってしまいました。
独特のクールなアレンジと時代感。
そして謎めいた物語のような歌詞、
それが「Breakfast On The Morning Tram」でした。
後になってその歌詞がカズオ・イシグロが書いたことを知りました。
他にも彼が書いた歌詞の曲で「Ice Hotel」など、
好きな曲が多数あります。
曲作りはStacey、旦那様でテナー奏者のJim Tomlinsonと
カズオ・イシグロの3人で行うそうです。
3人が揃ってインタビューに答える面白い映像があります。
Stacyがイシグロに詞を頼むときには
「①Love Songであること②悲しくて憂鬱さを含んでいる事
③それでいてかすかな希望があること」という
条件を出すそうです。
キュートで癒されるStaceyの歌声ですが、どこか憂いと
ダークさを秘めている、そんな魅力をこの3人で
作っているのだなあ、と思います。
Stacy Kentは来日中。今夜最後のステージを観に行ってきます。
ステージの内容はまた後日。