26日、朝食を済ませ同級生は買い物に出かけ、私はベッドでゆったりテレビを観ていました。

「お掃除 いいですか?」

いつもの光景です。掃除の方がドアを開けて掃除を始めたと同時に、ゴミ箱を抱えた60代の御婦人がツカツカと入ってきて

「まぁ とても病人には見えませんねぇ。女性だったのでついお邪魔しました。」

彼女は3つ手前の部屋でご主人の付き添いをされていて、土・日は自宅で過ごし今日戻られたのだそうです。車で1時間くらいの所に自宅があるそうです。

ご夫婦でいつも精密検査を受けていたにも係わらず、9月にご主人に食道ガンが見つかり、ショックでその頃のことはよく覚えていないと言っていました。

大学病院で治療されていたそうですが、ご主人の希望で食道ガンの治療体制が整うのを待って1月にこの病院に来られたそうです。食道ガンの方が他にもいらしたんだと思いました。15分程お話をされて帰られました。

そうこうしてる間に、今日はきつめの抗がん剤投与です。まず副作用止めの点滴から始まり、5~6時間で抗がん剤を終了させていち早く薬を体外へ出す為の点滴を大量に2日間するそうです。蓄尿をしてどれだけ出たかのチェックをされています。

「どんどん尿を出してください!そうしないと腎臓が悪くなりますから。」

おー、怖っ!! 頑張ってお茶もしっかり飲んでいるので頻繁にトイレ通いです。結局、この日はほとんど眠れませんでした。