またまた続いてヨコトリーツ!号外です。会期中行われたアート・ビンへの作品投棄に関してフリペーチームの深野さんがレポートしています。

 横浜美術館に入館した瞬間、あなたの視野を占有してしまうのがグランド・ギャラリーに据えられた作品「マイケル・ランディ:美術のためのゴミ箱《アート・ビン》」でした。


 この作品は、高さ7mほどの四角錐台を天地逆にした形状で、周囲は透明板で囲まれています。ここに投げ込まれるのは、美術家たちが失敗作と認めた作品や捨ててしまいたい過去の作品。その名前のとおり、「捨てる」ことで成立する参加型の作品です。

 開幕当初から、多くの皆さんが《アート・ビン》に作品を投棄してきました。例えば、ヨコハマトリエンナーレ2014アーティスティック・ディレクターの森村泰昌さん、作者であるマイケル・ランディさんなど。

 先日、来場するお客様に作品を案内するガイドボランティアチームBの皆さんも、作品投棄しました。投棄前に作品と記念写真をする皆さん。写真では判りませんが、投棄する作品の裏側も同じ仕上がりになっていました。




 1枚目は舞いながら、2枚目は勢いよく飛んでいきました。




 1枚はお客さんの目に着きやすい位置に着地しました。前の作品に少し隠れていますが、後ろのタレント・木梨憲武さんの自転車は隠してしまいました。「下剋上」と森村泰昌さんは言いましたが、言い得て妙です。 (深野)