みなさん、こんにちは!
フリペチーム、青木です。

ハマトリーツ! フリペチームが発行する「ヨコトリーツ!」の号外第3弾は、9月17日に開催されたサポーターズサロン「アート×横浜市 vol.2 ~アーバンデザインはいかに創造性を育むか~」の模様をお伝えします。

会場は今回も富士通エフサス様のご協力の下、「みなとみらい Innovation & Future Center」を使用させていただきました。

最初にご登壇いただいたのは、桂有生氏(横浜市都市整備局都市デザイン室デザイン担当)。「横浜のアーバンデザイン」をテーマにお話いただきました。横浜の歴史を切り口に、横浜市がどのように都市デザインに取り組んできたのかをご紹介いただきました。
新旧の建物が混在する横浜のまちですが、「歴史的建造物は使われなければ残らない。どのように使って残すのかを考えていかなくてはならない。」という言葉が印象的でした。ライトアップという手法により歴史的建造物に注目を集めたのは、横浜が初めてなのだそうです。

その後、ご講演いただいたのは、野田恒雄氏(横浜市都市整備局都市デザイン室都市デザイン専門職)。テーマは「リノベーションの協働性」ということで、同氏が福岡にて取り組んできた「冷泉荘(http://www.reizensou.com/)」、「紺屋2023(http://konya2023.travelers-project.info/)」といった活動をご紹介いただきながら、福岡の街における建物の再生事例についてお話を頂きました。



最後に、横浜トリエンナーレ事務局 上野正也氏をファシリテーターに、桂氏、野田氏に、田邊俊一氏(横浜市文化観光局創造都市推進課トリエンナーレ担当係長)も加わり、「アーバンデザインはいかに創造性を育むか」についてクロストークを行い、終了前には参加者の方からの数件の質問にもお答えいただきました。
トークの中では、まちづくりにおけるビジョンの示し方やハードとソフトの関係性についての話がありました。これまでの活動の振り返りとして、行政が先頭に立って進めてきたと言う印象が強く、今後は未来の都市像について目標をはっきり作るのではなく、行政としてはあくまでベクトル(方向性)を示すことに留め、具体的な形は自然と育まれていくべきと考えているとの話がありました。
また、野田氏が福岡において手がけているプロジェクトの経済的・事業的側面についても、参加者からの質問の回答と言う形で、ご説明いただきました。



県外から来た友人をみなとみらい界隈に連れて行くと「横浜って素敵なまちだよね」などと言ってもらえることがありますが、市民としてとてもうれしく誇らしく感じられる瞬間です。これまでは、みなとみらいに代表される都心臨海部を中心にアーバンデザインの活動が展開されてきましたが、郊外部での取組みも一部行われているということで、今後、素敵なまちづくりが横浜のいろんなところに、あるいは都心部を中心に周辺の地域へも広がっていくことを期待したいと思います。

次回のサポーターズサロン「アート×横浜市vol.3」は10月22日(水)19:00~21:00、場所は同じく株式会社富士通エフサス様のご協力を得て「みなとみらいInnovation & Future Center」にて開催される予定です。テーマは「創発されるものづくり~協働の現場から(仮)」です。
みなさんのご参加、お待ちしております!